□テッド
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同じ仲間のアルドは、何度も話し掛けてまたに話し合ったり、一緒に戦うようにもなった。

でも……

俺にあまり話してくれなかった。自分から話してもなかなか話してはくれない。
そしてあの光景を目にする。

チラチラと…
星『達』がテッドに集まっていく姿を…


『誰だ!!』
『ごめん…見るつもりは…』
『サイか…あまり見ない方がいい』

フィっとまたサイに背を向け同じ行動をする。

『なぜ?』
『これは…ソウルイーターが今日の戦いで死んだ人達の魂を喰っているんだ』

話は怖いけれど、とてもきれい。
こんな光景を見たことがない。



最終決戦の前夜は違った。
最後なのかすべてを話してくれた。
今までのこと。そして、今の時代から300年前君、『ティル』のことを。







「僕…のこと?」
「テッドがまた幼かった時に出会ったらしい。緑のバンダナに、赤い服、赤い棍棒を持った人。周りからは『ティル』と呼ばれていたらしい」

普通に聞いていたつもりだったがある事に気付いた。
今から300年前?
おかしい。
テッドと出会ったのはほんの数年前。
なのに300年前って…


「気になる?300年前にどうして出会ったのか」
「気になりますけど…今は」

頭の中がぐちゃぐちゃになる。
わからないことだらけで。でも確信はあった。
近い未来、またテッドと出会える。まだ、僕を知らないテッドと…




だが、それまでの道のりで僕には………絶望がまっていた。

そして…

僕と『サイ』にも、悲しい出来事が待っているとは思いもよらなかった。



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