novel T

□AM3:00
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小さい子供ではないけれど








夜中目覚めて怖くなることがある。












そんなときは





いつも












遠い日の記憶を




思い返して






瞳を閉じる。


















隣で聞こえる『領』の歯ぎしり














英雄の寝言













母さんの咳










そんな些細な音が








誰か傍にいる。



















そんな安心感を与えてくれるから、









また眠りに落ちる。












そして










そんな記憶が






悲しい夢を見させるんだ。









いつも





その繰り返し。
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