09/01の日記
01:01
衝動的短文!
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「月が綺麗ですね。」
「えぇ。月に二度くる満月で、ブルームーンと言うそうです。」
いつからだろう。
二人図書館からの帰り道に空を見上げて、笑い合うようになったのは。
「そうなんですか?
何だか神秘的ですよね。
雲もないし、夏なのに空が透き通って見えます。」
「毎年見ることが出来るわけではないようですから、
今日はしおりさんも僕も、
運が良かったということですね。」
いつからだろう。
どちらかが呟いた何気ない言葉が繋がって、笑い合うようになったのは。
「ブルームーンを見ると幸せになれる、という謂れもあるようです。」
「そっかぁ。
ふふっ、成瀬さんと一緒に見ることが出来てよかったです...
ってあの///深い意味じゃなくて...
っていうか浅い訳でもなくというか、
あのっえーと/////」
「.......。」
いつからだろう。
あなたといる時間が永遠に続けばいいのに。
過去の悲しみから逃れたいと願うようになったのは。
「.......僕も、嬉しいですよ。
この月を一緒に眺めていられる人が、しおりさんで。」
「えっ!?////あのっ///」
いつからだろう。
不意に絡めとった細い指を離したくないと強く思うようになったのは。
火傷しそうな程に上昇した指の先の熱すらいとおしい、と思うようになったのは。
「もう少しだけ、月を眺めるのに
付き合ってもらえますか?」
「はい!喜んで!」
叶わぬ恋。
どこかのバーテンダーがそう言った。
せめて、今宵月が街を照らす僅な時間だけは、あなたと夢を見ていたい。
☆コメント☆
[en] 09-02 21:39 削除
初めまして。
最近再放送で魔王にハマりました!
ドラマは悲しい結末だけど、マリーさんの小説読んで幸せ気分を味わせて頂いてます。
更新大変だと思いますが、無理せず頑張って下さい!応援してます!!
[TOenさん] 09-02 21:55 削除
コメントありがとうございます!
再放送私も見てます。今回は昼の時間帯にやって頂きまして、さらに魔王の魅力を多くの人に知ってもらえて、魔王族としても嬉しい限りです!
悲しくも、正しい結末だったとは思います。だから、こんなにもずっと好きでいるのかもいれません。
また、遊びに来て下さい!
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