DMCキャラdeドラクエ
□ゆーすけありー?
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「思うんだけどよ」
レディと並んで歩くネロが、ポツリと言いました。
言い忘れていましたが、今のネロの服装は普段のものとは違っています。
白っぽいローブに、紺のマント、例えるならXの格好のマントをストレートにした感じのカラーパターン3みたいなのを教会を出る時に神父がよこしてきたのです。
『ダセェ』とか言いつつもちゃんと着るあたりがやはりネロです。
「なに?」
「野郎(ダンテ)を置いて来たのはいいけど、もうあいつがオレ達の仲間だって事酒場中にばれてるんじゃないか?」
「……ちょうど私も今そう思ったところよ」
半ばあきれ顔のレディ。強烈な人口密度を誇るはずの酒場内で、いつの間にか二人の周りにきれいなスペースが空いています。
「……戻るか」
「……そうね」
● ● ●
「ところで、ネロはどんな仲間が欲しかったの?」
重い足取りで戻る道中、ふとレディが訪ねました。
「ダンテの面倒みれる奴」
「……しょ、職業とかじゃないのね」
「もうここまで来たら求める人材はこれ一つさ。奴の軽口なんかものともせずに相手を請け負ってくれる、且つ無駄には喋らない奴がいい」
「そんな都合いい人がこの酒場にいるとは思えないけど…」
「ま、なるようになるさ。…さて、ダンテの奴面倒事起こしてなけりゃいいけど………あれ、いねぇ?」
ネロとレディが元居たテーブルに戻ってみると、そこにダンテの姿はありませんでした。
空のパフェグラスがテーブルの上にある事から、場所は間違いないはずです。
「ヤロォ……一体どこに…」
「ネロ、あれあれ」
「ん?」
ネロがレディが指差す方を見るとそこには
カウンターテーブルの上でブリッジをしているダンテがいました。
「どんな状況!?」
「結構差し迫った状況みたいね」
「…ああ、あいつを本当に仲間にしていいのかいよいよ差し迫った状況になって…」
「あ、いえそうじゃなくて…」
そうレディが言い掛けた時です。
ズガシャァァァア!!!
「!?」