DMCキャラdeドラクエ

□ゆーすけありー?
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「ほら、次次!」

「そう煽ってやるな、坊やもあれで一生懸命やってるんだよ」

「オレのせいかよ!?」

酒場を練り歩く、二人の男。その先頭を颯爽と歩く少女が一人。


「…お前のせいだ」

「なにが?」

「『なにが』?じゃねぇーよこの野郎!」

「ネロ、落ち着いて」

さっきからキャンキャンうるさいネロをなだめようと、少女は振り向きました。
僧侶の制帽からツンと出た黒髪が、微かに揺れます。

年にすればネロと同じくらいでしょう。しかしどこか大人びた雰囲気を感じさせる印象は、ふてぶてしさ全開のネロとは正反対です。


「そうだぞ坊や、レディの言う通りだ」

相も変わらずの調子で言うダンテを横目にレディはおよそ聖職者らしからぬ笑みを浮かべ、こう言います。


「仲間集めなんて大体こんなものよ、完璧に想定内。…まあもっとも?この男の評判の悪さは想定外だったけど」

「フツーの評判よりは話題が盛り上がるだろ?」

何故か得意気なダンテ。レディの皮肉もこの男の脳ミソにはあまり通用しないようです。


「黙りなさいメタ」

「おいおい俺はメタなんかじゃないぞ?確かめてみるか?」

「黙りなさい変態」


ダンテに対してSっぷりをあます事無く発揮するレディを見て、ネロはダンテがSなのかMなのか気になって仕方ないようです。


「な訳あるか!!」

「誰に言ってるの、ネロ?」

「! あ、いや…何でもない。つーかダンテ、あんたちょっとあっち待っててくれよ、あとはオレ達で探すから」

ネロがこんな提案をするには理由があります。

レディが仲間になったのはいいものの、問題はあと一人の仲間集めでした。
元々酒場には仲間の候補になる様な者はたくさんいて、実際のところ仲間集めに苦労する事などありません。
しかし、どうでしょう。せっかく乗り気になった者も、ダンテの顔を見るなり

『やっぱヤダ』

の嵐です。
中には突然逃げ出す者もいました。


『あんた今までどんな事やって来たんだよ?』

『人生を謳歌してただけさ』

ダンテは生粋の遊び人だったそうな。
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