―用語解説―
(作中での登場順。◇ 印は関連項目)


◆白道司書(ベルベット)
コネプルシア図書館独自の女性の上級司書。神話舞台(カトレリ)の住人たちと交わりを持ち、焼灼によって記録書物(レコード)を作り出すことができる。コネプルシアの街のシンボル的存在。

◆コネプルシア図書館
「宇」(空間)と「宙」(時間)の狭間にあるとされる図書館。そこには全宇宙の歴史と英知を記録した無数の記録書物(レコード)が収蔵されており、その数の膨大さから「永遠図書館」と呼ばれている。
関係者以外立ち入れない本館と、一般開放されている書庫棟がある。元々は本館の建物しか存在しなかったが、図書館の南にコネプルシア学術院が建てられるのと同時に、王都にあら宮廷図書館から多くの書物がコネプルシア図書館に移され、どんな者にも読めるようにと一般に公開すべく新たに書庫棟が建てられた。
以降、コネプルシアは学術都市として発展し、多くの学生や学者が集まった。

◆カトレリ神話
コネプルシア図書館のある星に伝わる神話体系。カトレリの神々や神話世界の住人たちは人間たちの前から姿を消して久しいが、白道司書(ベルベット)は今なお彼らの姿を見、言葉を交わすことができるという。
また、ベルベットの目に映るカトレリ神話の世界を「神話舞台(カトレリ)」と呼び、神々を含むその住人たちは上天の星星の化身でもある。

◆番人(グァナバン)
門を守る神話の住人の石像。

◆素体
星座の化身。各々が神話舞台(カトレリ)に書陵を構え、白道司書(ベルベット)によって焼灼された上天記録(イサリックレコード)により体を作り出し存在する特別な神話の住人。

◆書陵
神話舞台(カトレリ)の各地に点在する上天記録(イサリックレコード)の保管庫。人間の世界の空に輝く星座たちの配置と同じような位置関係で存在する。書陵の主の星座素体を象る

◆リリルシュ
神話舞台(カトレリ)の住人たちが人間の世界を指して呼ぶ時の名称。

◆ミュカレ
メシェの伴星(バッセ)。黒い長髪の少女の姿をした神話舞台(カトレリ)の住人で、宝瓶書陵の主。見た目はまだ幼い子供だが非常に礼儀正しく、誰に対しても敬語で話す。メシェの役に立ちたいと強く願う健気な少女。現在、白道司書長の家でメシェと同居中。

◆悠久水瓶(プリアメリク)
ミュカレが月の女神・ルシャナから貰い受けた水瓶。神話舞台(カトレリ)の樹や花が使う言葉(シェアト)に反応し、それを文字として可視化することができる。

◇花言葉(シェアト)
神話舞台(カトレリ)の樹や花が使うとされる言葉。樹や花に記憶として刻むこともできるが、通常は人間の目では見ることはできない。
人間が刻まれた花言葉を文字として読むためには、宝瓶素体ミュカレの悠久水瓶(プリアメリク)を使わねばならない。
元々はミュカレの母親が用い始めた言語である。

◆伴星(バッセ)
白道司書(ベルベット)が神話舞台(カトレリ)を旅する上での案内役でありパートナー。(中略)…自分自身の伴星(バッセ)を得ることは正式なベルベットの資格の一つである。

◆金環栞(イークレフ)
コネプルシア図書館の扉を開ける鍵。白道司書(ベルベット)はそれぞれ固有の形状のイークレフを持つ。入り口の名簿の自分のページき挿すことで、神話舞台(カトレリ)と人々の世界の境界となっている大きな扉が開く。

◆上天記録(イサリックレコード)
焼灼にやよって作られる記録書物(レコード)の種類の一つ。全天に輝く星の光を焼灼し、それらの遠い星星の歴史を記録したもの。神話舞台(カトレリ)につながる本館書庫の定位置に収めることで神話の住人が構成される。

◇焼灼
全天の情報が集まるコネプルシアの月の光を図書館の集光台のレンズに通し、文字を無地の本に焼き付けて記録書物(レコード)を作ること。白道司書(ベルベット)の重要な司書業務である。




永遠図書館4巻巻末より抜粋。(一部項目自筆)

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