■天上の海・掌中の星 4

□当家の事情
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三月も半ばとなると、
高校では卒業式がたけなわで。
高校入試に
中学生がやって来る関係もあってか、
私学は三月に入るとすぐ、
公立でも半ばを待たずの次々と、
桜を待たずという早々と、
卒業生らを送り出す。

 「まあ、桜はどっちかっていうと
  入学式の花だしな。」

地域にもよるのだろうが、それでも、
どれほど早い南や西の方であれ、
満開となるのは三月の終盤頃であり、

 「関西では何と、
  東京より数日遅いって話だし。」

微妙なトコですけれどもね。
そんなせいでか、
造幣局の通り抜けは四月の半ば。
記録的に早咲きだった昨年も、
遅咲きの八重桜がたんとあるところなので
特に支障は出なかったらしいです。

 「なのに何でまた、
  映画とかの卒業式の場面では、
  やたら桜が咲いてて、
  しかも散り急いでるんだろうなぁ。」

 「演出ってやつじゃね?」

つか、この時期に
しかもこの設定の俺らで卒業式の話とは、

 「もーりんさんも太っ腹。」

うっさいわね、
あんたは今から四月までは
二年生だろうが。////////

 「あ、やっぱり。」

 「別に大学生になった話へ移っても、
  こいつのマイペースっぷりなら
  違和感ないと思うがな。」

 「言えてる♪」

 「なんだとぉ。」

寿命がとんでもない存在様からまで、
気を遣っていただきましたが。
ご本人様の憤慨はともかく、(笑)
大学生ルフィというのは、
ウチではまだ ちょおっと
イメージが浮かばなくって
書けそうにないので、
今年もまた高校生ということで、
ご了承いただきます。






  …………で。


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