■大川の向こう 2

□内緒のおやつvv
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あんなあんな、
実は俺、
結構たくさん
食べられるんだな、これが。
まだ8さいだけど、
中学せーの
くいな姉ちゃんより
一杯食えるんだぞ?
だってのに、
シャンクスもエースも、
マキノまで、
まだ小さいからって言ってサ。
お茶椀もお湯飲みも小さいのだし、
おやつの三笠や栗まんも
2つまでって言われちゃうし。
肉まんも
まるまる1個は
食べさしてもらえないのな。
失礼しちゃうぞ、まったく。
晩ご飯が入らないから?
ちっちっちっ、甘い甘い。
楽勝だもんよ。
大体、くいすますの
ケェキ食ったそのあとで、
御馳走もいっぱい並ぶの
ちゃんと食えんだぞ、オレ。

 えっへんと小さな胸を張り、
 それは嬉しそうに、
 小さな手をべたべたにしつつ、
 自分の頬っぺより大きいふかし饅を
 パクパクもりもりと
 頬張るお顔の幸せそうなことよ。

平気と言いつつ、でもでも
せっかくの
マキノさんの御馳走が
食べられなくて
詰まらない想いをするのも
可哀想だから。
こっそりと頬張った、
いつもの倍のおやつの分だけ、
公園でいっぱい
鬼ごっこしないとなと。
坊やが大好きな剣道少年のお兄ちゃん、
どんな小回りも利くようにと、
わっせわっせと
屈伸運動を始めておいで。


  木枯らしも川風も、
  何てことない腕白たちの冬が、
  今年も始まるよ。





  〜Fine〜  13.11.20.





手短かですが、
肉まん頬張るルフィさんを
書かないといかん
そんな季節の到来ですんで。



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