Wisteria

□〆
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【おまけ】
本文から漏れてしまった雑文。

*桂と遭遇
「待て、そこの者…」
「………」
「お前だ、そこの白頭…」
「…僕ですか?」
「お前、もしや、理央か?」
「…桂さん」
「桂じゃない、『お兄ちゃん』と呼べと言っているだろう!どうした、その格好は!真選組の制服じゃないか!まさか、理央…」
「…かくかくしかじかありまして。今は幕府の犬です」
「そうか…。自分なりに考えて、その道を選んだんだな」
「…僕を、否定しないんですか?」
「何故だ。お前もあの戦で思うことがあったのだろう?何か理由があってその制服に袖を通しているのだろう?お前は賢い、むざむざと泣き寝入りしたとは思えぬ」
「そう言ってもらえると…僕も救われます。でも、買い被り過ぎです。僕はあなたが思っているほど、出来た人間じゃないですよ」
「…理央」
「元気そうで安心しました。これからは『仕事』で会うことになると思いますが、どうか逃げてくださいね。…あなたの首は斬りたくない」
「フッ…理央に斬られるなら捕まるのもありだろう」
「そんな、冗談でも止してくださいよ」

*新八と目
「早急に対応致しますので、万が一、ストーカー行為が続くようでしたら一報ください」
「じぃー…」
「…あの、?」
「雨月さんの目ってすごく綺麗ですね?」
「…あまり、見ないでください」
「あ、すみません…。あの、もしかして雨月さんって…」
「後天性ですよ。色素が抜けたんです。目は昔から…虹彩異色症だそうです」
「へぇー…」
「………ですから、あまり見ないでください」
「すみません…。なんだか、つい…魅入られるというか、不思議な感じがして…あ、」
「恥ずかしい、ので…やめてください」
「…はい」

*沖田と寝起きドッキリ
「おーい、雨月ー。生きてやすかァ?」
「………」
「なんでィ、寝込み襲われてマジになりやしたか?」
「…何か用ですか?謹慎中なんですけれど」
「土方さんが雨月が死んでねえか確認してこいって」
「それで生きてたらトドメを刺してこいって?」
「屯所内を歩かせろって言ってやした。部屋に引き篭もってちゃ体に悪いでさァ」
「大きなお世話ですよ…」

*土方と下着泥棒
「おい、雨月」
「はい、なんでしょう?」
「………」
「どうかしましたか?」
「…お前の部屋に、その…、…届いたか?」
「え?なんて?」
「だから!あの、ふんどし仮面から……」
「ふんどし?…あぁ、今巷を騒がせている下着泥棒ですね。その人から下着が届いたかってことですか?」
「おう」
「…なんで僕に届くんですか?」
「…………」
「……あれ?」


【壱】END
 

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