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□Can I bite you a bit?
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「…だから、ここはwhen、でしょ」
放課後の、誰も居なくなった教室に
リョーマくんの呆れた声が響く。
私は今日英語のテストで悲惨な点数を取ってしまったため、リョーマくんに英語の宿題を見てもらっているのだった。
…って言っても、先生がリョーマくんを私の指導係に指名したから見てくれているだけであって
リョーマくん、心の中ではきっと凄く嫌がってるに決まってる。
「あ、あの…。リョーマくん。もう、帰っても良いよ?あとは自分でやってみるから…」
私がそう言うと、リョーマくんは頬杖を突き、私の方を見ないまま一言。「一人で出来るの?」そう言い放った。
「…出来ません」
私は、食い下がるしかなかった。