堕ちた恋
□星が輝く夜に。
1ページ/202ページ
お昼のジリジリとした焼けるような暑さに比べて、気温が結構マシになる夏の夜。
全体的に丸みと愛らしさがあるブルーの単車に乗ったあたしは暗い夜の山道をひた走る。
…って言っても、走ってるのはあたしじゃなくて、愛車のスワンちゃんだけど。
人気どころか民家すら見えない山道を風を感じながら走り続けて約30分。
目的地に辿り着いたあたしは、スワンちゃんから下りてヘルメットを脱いで空を見上げた。
あたしの視線の先には
「おおー!!スッゴい綺麗!!」
数多の星。
これを見る為に来たあたしのテンションは見事にだだあがりした。