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□好きったら好き
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丁寧にお茶をいれてる手つき。

掃除をしている時の、
襷で捲り上がって見える、白くて細い腕。





いつも見せてくれる笑顔。

一生懸命働いてる、真剣な表情。


そして、僕にしか見せない表情。




つい目を奪われてしまう。


君を見つけたら、すぐこの腕で、その小さな体を包みたくなる。

僕だけのものにしたくて、
堪らなくなる。








まぁ、もう既に、
僕のものになってるんだけど。







「沖田さーん!」





来た来た。



「なぁに?千鶴ちゃん」

「…あ、別に…用があった訳ではなくて……」

彼女の頬は、何故かほんのり薄紅色に染まっている。






あぁ、もう可愛いし。





「えっと、その…
……沖田さんのお顔が…
…見たくて…。」







可愛すぎるよね。







「僕も丁度、千鶴ちゃんに会いたかった所だよ」

って僕が言ったら、

安堵した様な、照れた様な表情をして、






「…嬉しい……です…。」

って言う。



もうこれ以上堪えられなくて、僕は千鶴ちゃんを、ぎゅうって抱きしめる。





「…お…きたさ…ん…」




「…千鶴ちゃん、大好きだよ」

僕は彼女の耳元で囁く。





そしたら、彼女は何も言わずに、僕の背中に腕を回して、徐々に力を込めた。






なんて幸せな時間。


こんなにお互いに愛し合う事を、僕は経験した事ない。

意外にも。なぁんて。





取り敢えず、今の僕の脳内の割合の半分以上は、この子でいっぱいになってる。


可愛いったら可愛い。


好きったら好き。




もう、どうにかなるんじゃなあかなぁ。
 
 
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