Sakura addiction
□4.再会
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悠理が雲雀と帰るようになったある日の日曜日。
午前中。悠理は近くの本屋に向かっていた。
この間読んでいた小説の次の巻が発売されたためだ。
その名も‘夢見てNocturne’である。
お目当ての本を買い、上機嫌で店を出る。
が、悠理が最も会いたくない。つまり、この間の男子三人組と鉢合わせた。
「この間はどーも。よーやく見つけだぜ〜? 櫻場ぁー!!」
ああ……どうしよう…………
「ちょっと付き合ってもらうぜー!」
今日は…………
「借りはきっちり返さなきゃなぁ!! うっしっしっしっ」
雲雀さんは、いないのに…………
悠理は後退り、反転して猛ダッシュで逃げようとする。
が、敢え無く捕まる。
そしてまた、路地裏に引きずり込まれた。