テイルズオブザワールド〜黄昏の伝説〜

□下町の兄妹
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ディセンダー、ロアがこの世界グラニデを救い3ヶ月後 グランマニエ皇国の下町

春風がそよぐ晴天の日だった。

下町に住む不知火兄弟は丁度起き出す所だった。

「お兄ちゃんっ起きてよっ」
「・・・ん?・・・彩花か・・・」
ゆっくりと不知火裕輔は体を起こす。
「彩花おはよう」
目の前にいた妹の不知火彩花に目をやる。
ポニーテールが少し乱れていた。
「彩花、髪直してやるよ」
「ありがとっお兄ちゃんっ!」
彩花の髪に手をあててやる。
「お兄ちゃん、ディセンダーってどんな人なんだろ」
手には昨日の夜読んでいたカノンノ・イアハートが書いたディセンダーの伝説の本があった。
「この本を書いたカノンノって人にも会ってみたいなぁ・・・」
「そうか・・・」
思わず裕輔の口元が緩む。
妹は最近この本の事しか話さない。
「よし、終わったぞ彩花」
「ありがとっ!」
(ディセンダーか・・・俺も会ってみたいな・・・)
「じゃあお兄ちゃん、ご飯にしよっ♪」
裕輔たちは朝食を取るため小さな寝室を出た。
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