Novel-LD1
□拾い犬
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ここはイタリア………
ジュリオは仕事が終わり、帰路についていた。
ふと路地に目をやると、壁にもたれかかり、うなだれてる男がいた。
目を細めて見ると、金髪のスーツ姿。身体中傷だらけで、気を失っているようだ。
惹か付かれたように駆け寄り、路地にいた男を連れ帰った。
路地にいた男は目を覚ますと、見慣れない天井だった。
『うわっ!どこだココ!?』
「俺の……家です……」
『!?!?』
「あ…………俺……ジュリオっていいます……ホストをしてて…帰り道で……あなたを見付けて………怪我してて…連れ帰りました……」
『ああ……この手当て、お前がしてくれたのか…ありがとな』
「はい………///」
『ごめんな……ベッド占領してて……もう帰るな』
「いえっ………ゆっくり…して下さい……怪我が治るまで………」
『俺……マフィアの構成員なんだ…長くはいられない……』
「はぁ………でも…俺が……守ります……」
『はいっ?俺、今マフィアって言ったよね…?』
「俺………昔から……色々習ってきたから……」
ジュリオは半ば強引に、男を引き止めた。
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