□へタレなあいつ
1ページ/4ページ

歌舞伎町のちょうど空き地らへん
そこには、見回りしている沖田が歩いていた
(確か、ここらへんにいたよな)
空き地を見渡すと神楽がいた
「よぅ、サド。なにやってるアル」
(やっぱりな)
「見回りに決まってんだろ」
嬉しいが、顔には出さないようにする
「お前、そう言っていつもここに来るネ。なんでアルか?」
「そ、それは・・・」


「お前に会いたかったら」


(なんていえるわけねぇ!)

「どうしたアルか?顔が赤いアル」
「それより、なんでお前は、いつもここにいるんでさぁ」
神楽の質問をごまかす
「それは」





「お前に会いたかったからネ」
神楽はニコッと笑った
沖田は自分でも顔が赤くなっていくことが分かった
「冗談アル。」
「そ、そうだよな」
沖田はすごくがっくりとしていた
周りから見ても、一目でわかる
「じゃあ、俺はかえりまさぁ・・・」
沖田はとぼとぼ歩く
神楽もどうやら帰るようだ
「・・ほんとは、冗談じゃないアル」
神楽は、ぼそっとつぶやいた
それは、沖田にも聞こえていた
「チャイナ」
(あ、また名前で呼べなかった)
沖田は振り向いたが誰もいなかった
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ