暴神が辿る道
□第肆箱〜仕合、創帝襲来〜
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(ちゃっちゃと警備終わらして引き上げといきますかねー)
そんな事を考えてると後ろから声をかけられた。
「お前風紀委員だな。偉大なる俺がお前に質問をしてくれよう。謹んで答えることを許すぞ。神城燼という男は何処にいる」
(誰だよ、コイツ?……ってか、俺の前でその格好…。何お前?死にたいの?)
目の前にいるワケ分からん制服を着ているヤツを叩き潰そうかと思いつつも、俺に用があるみたいだし、答えることにした。
「あ゛ぁ゛?俺が神城燼だが何のようだテメェ」
(あ…。少しイラついたの出ちまった…)
「お前がか。…お前、俺を前にいつまで立っているつもりだ?『跪け』」
なんか言った気がしたが完全無視だ。
俺が、跪く筈が無いだろうが…。
「ほぅ。耐えるか…。面白い。誉めて遣わす。しかし…『平伏せ』」
(イラッ…ときますな?ってかさぁ、平伏せって誰に言ってるワケ?俺が平伏すワケ無いじゃん)
とか、そんな事を考えつつ、ソイツに話しかける事にした。
「さて、テメェは何をしに来たのかな?第一、跪くのはお前だ。………跪け」
俺もコイツと同じように、圧力を使うことにした。
「グッ!?偉大なる俺を跪かせるだと!?」
「テメェより位の高い生き物に会うのは初めてと見えるな?しかし、安心しろ。俺は、キサマを殺しはせん。久し振りに面白げのあるヤツだからな。さぁて、俺に会いに来た理由を答えてもらおうか?」
さて、コイツは一体何を知っているのかね…。
「分かった。偉大なる俺が答えよう。爺……理事長から『神城燼という風紀副委員長を調べてきて貰えませんか?相当な『異常』である可能性があります』と言われてな。偉大なる俺は、その言葉の元調べに来たのだ。『十三組の十三人』に入る資質があるか…をな」
「そうか。なら、もう普通に立てば良い。して、資質の方はどうだった?」
結果は分かり切っているが聞いてみる。
「偉大なる俺を跪かせるのだ。資質はあるに決まっているだろう。偉大なるお前は、俺と同じ異常を持っているのか?」
偉大なるお前って…。
恥ずかしくて死んじまう!