暴神が辿る道

□第陸箱〜クラス移動前日、データ〜
2ページ/4ページ



とりあえずその後話し、次は種子島の所に移動した。


「よ!種子島!」


「あぁ?どうしたんだ燼?」


コイツも用件聞く質か?
まぁ、しかたないか…。


「そ!俺さぁ、明日から十三組に移動なんだよね〜」


「は?」


やはり、聞き取れない感じか?
まぁ、良いが…。


「だから、俺クラス変わるんだよ?まぁ、今度競泳部見に行くよー」


「まぁ、分かったぜ」


うん、阿久根よりリアクション薄いね?
まぁ、昨日話し掛けたばっかだから当たり前だが。


で、その後名瀬ちゃんの所に移動。


「名瀬ちゃーん!」


名瀬ちゃんに会いに行く時はテンションが高くなる俺。
理由?
名瀬ちゃんが気になってるから。
それだけだ!


「……なんだよ」


「名瀬ちゃん。お話があるんだー」


理由を名瀬ちゃんに聞かれたから答えるとしよう!


「俺明日から十三組に移動すんだ…」


少し残念そうに言うが…。


「……そうか。それでどうした」


無表情で淡白に返される。
チクショー!泣ける泣けるぞ!


「名瀬ちゃん。俺のデータを取るのは今日しかチャンスが残って無いけどどうする?」


最後のチャンスを強調する。
少しくらい興味を示してくれたって良いじゃないか…。


「……そうか。なら、今日データを取るから、帰りに呼ぶから待っててくれ」


データには興味を示してくれたよ!
俺の価値そんだけ?と思うと悲しいけど、興味を示してくれるだけでかなり嬉しい!
オマケに名瀬ちゃんと一緒に移動だと!?
それはなんて驚きなイベントだ?
何かもう今なら体弄くられ過ぎて死んでも良い!
いや、死ぬのは困るがね?


(孤独死…。いや、名瀬ちゃんが近くにいるから孤独死じゃないか?いや、なら別に良いかも…)


とか、内心でかなり葛藤していると、名瀬ちゃんが声を掛けてきた。


「…何か用事でもあんのか」


「全く無いッス!!寧ろ、用事が合っても全力で無視して名瀬ちゃんの所に行きます!」


名瀬ちゃんの質問に全力で答える。
いや、このイベントを逃してたまるものか!って感じだよ!


「…そうかよ。なら、帰りに待ってろよ」


「勿論!」


全力で肯定する。


(冷静な俺は一体何処に…。いや、元からいないかも?いや、いるよな?)


とか、考える俺だった。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ