暴神が辿る道

□第壱箱〜プロローグ〜
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今日から俺こと――神城燼は箱庭学園に入学することとなった。

クラスは11組――通称スペシャルとか呼ばれる連中が集まってるクラスらしい。

しかし、俺はスペシャルではない……。
昔から力をひた隠しにしているだけで、俺は迷うこと無く異常…。
しかし、今までセーブしていた事もあってスペシャルへの配属となった。


「此処が箱庭学園…。異常が集まる学園か…。この場所ならば、俺の力を出しても構わなそうだな…」


今の俺の服装は、風紀委員の白を基調とした服を赤く染めたものを着ている。
取り敢えず、俺は自らの教室へと向かった…。


「これがスペシャルか…。異常には届かない……か。………ん?アイツ…」


俺が見た方向には包帯を顔に巻きナイフみたいな物で留めている女性。


「流石箱庭か…。変わった…いや、面白いヤツがいるな。ってか、アイツ異常じゃないのか?」


そう思いながら、周りを見渡す。


「へぇ〜、『破壊臣』がいんじゃん」


噂に聞いた破壊臣――阿久根高貴も11組にいた。


「中々に面白いクラスみたいだな…」


取り敢えず、俺は破壊臣に声を掛けてみる事にした。


「はじめまして、阿久根クン?」


「あぁ、はじめまして。……君は誰だ?」


うん、挨拶してねぇし、知ってたらマジ困るよ。


「あぁ、ワリィな。俺は神城燼。まぁ、燼とでも呼んでくれや」


「燼か…。分かった。俺は阿久根高貴。で、何の用だい?」


挨拶しただけなのに用を聞かれるとは…!

「いや、用なんてねぇし、気分だ、気分」


「そうか。……燼はなんで制服じゃないんだ?」


いや、一応制服。
まぁ、色染めてるし風紀委員の服が元地だから、気付かんのも当たり前か…。


「気分だ、気分。制服が似合わなかったんだよな…」


「理由がアレだね…。」


いや、実際制服着てマジ焦った。
ここまで似合わんとは…。


「そう言うなって。取り敢えず、俺この後風紀委員行くんだけど、阿久根は何処行くんだ?」


「補導されたのかい?……俺は柔道部に行くつもりだよ」


ヒデーな。補導されるワケ無いだろ?
俺を補導できるのは俺より格上のヤツのみだ!


「いや、風紀委員に入りに行くだけだし。そか、頑張れよ、阿久根」


取り敢えず、阿久根との会話を終え、次は包帯の人の所に向かう。
阿久根は「風紀委員に制服違反者が入るって…」とか言ってたが。
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