暴神が辿る道

□第弐箱〜改革、増員、粛清〜
1ページ/3ページ



そして、次の日。
俺は11組に移動し、取り敢えず席に着いた。


(暇ってー…。また話しかけっかー)


取り敢えず、俺は阿久根に話し掛けることにした。


「よぉー、阿久根。昨日どうだったかねー?」


「あぁ、燼か。此方はまぁ普通だったよ?燼はどうだったんだい?」


どうだった?愚問だな。
俺に失敗はない!
……まぁ、失敗して風紀委員長残念な事にしちまったけど…………。


「俺は……少しやり過ぎちった…。アハハハハハ…」


「何をやったんだよ……」


風紀委員壊滅的?だもんな?
まぁ、17人いるから大丈夫か?


「ちなみに俺、風紀副委員長」


「はい?」


聞き取れなかったのかね?
まぁ、ならもう一回言ってやるか…。


「だーかーらー、俺風紀副委員長ね?」


「ええぇぇぇぇぇ!?」


(一日で役職上がったからねー?
軽くビックリだろうよ?)


阿久根が驚いてるのを見て、そんな事を考えていた。
取り敢えず事情を説明する事にした。


「―――っつう訳ね?」


ちなみに、ちゃんとヤバイ所は省いてるぞ?


「デタラメ過ぎる……」


阿久根は放心モードに移動。
しょうがないから、俺は阿久根から離れて、次は名瀬の元に移動。


「やー、名瀬ちゃん。ちわー」


「……何だよ?」


やはり、無愛想に返す名瀬。
流石に禁欲さも此処まで来ると何とも言えねーなー。


「名瀬ちゃん。データ収集は順調かな?」


やはり、小声で話す。
バレるワケにはいかんからねー。


「………あぁ、一応な」


うんうん、なら良かったー。
まぁ、あんま一日じゃ取れねぇだろうけどな。


「そうか。じゃあ、俺のデータが取りたい時は気軽に話し掛けてくれなー?生命活動が止まらない程度にならデータ取らせるよ」


(流石に俺も死ぬのは嫌だからな?まぁ、生きていれさえすりゃ、回復するし良いけどなー)


「……分かった」


いつか、名瀬には普通に呼ばれたいねー。


名瀬の顔(包帯)を見ながら、そんな事を考えていた俺だった。
で、しばらく名瀬の顔を延々と見ていると……


「……何だよ」


名瀬は少し気になったみたいで、俺に言ってきた。


「いや、理由なんて無いさー。ただ何と無く名瀬を見ていたかっただけだ」


一応小声だ。こんなの聞かれたら確実に変態(笑)だもんなー。
入学して早々変態扱いはマジで泣けるからなー。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ