暴神が辿る道
□第参箱〜参入、日之影来訪〜
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今日、俺は昨日と同じように、阿久根と名瀬ちゃんと話し、風紀委員の部屋に来ていた。
「おせぇーじゃねぇか、燼」
やはり雲仙に怒られた俺。
何か定番になってきてるなー……。
(ってか、クラスメイトにお話する事すら許されないのか?)
「ワリィワリィ。まぁ、色々しゃあないワケなんだよ。少しくらい堪忍してくれやー」
適当に手をヒラヒラ振りながら言う。
「じゃあ、さっさとクラス13組に変わりゃ良いだけじゃねぇか」
うーん、まだ時期じゃないんだよねー…。
ってか、早めに移動しねーと留年しそうだしなー。
早めにいくかー。
「あとちっと待ってくれや?まぁ、そう遠くはねーからよ」
「しゃあねぇな」
とか言ってたら、教室の戸が開いた。
今は授業中だから、来れるヤツなんていない筈だが。
言わずもがな、俺はサボりだ。
雲仙は授業無しだから良いが…。
「失礼しまーす!風紀委員に入りに来ましたー!」
入ってきたのは、金髪のポニーテールで、何かかなり元気そうな女性。
何か知らんが、雲仙の目が『めんどくせーからお前が行け』ってな感じになってたから俺は、その子に話し掛ける事にした。
「こんにちは。名前とクラスを教えてくれないかな?」
「ふぇ!昨日の人…。あ、あの私は蓋蝉恋って言います!クラスは1年13組です!あ、あの…貴方の名前は?」
(元気な子ですねぃ。まぁ、元気なのは良いよねー)
何か知らんが、名前を聞かれたから答えることにした。
「俺は、神城燼。風紀副委員長でクラスは1年11組だ。恋ちゃんだね?よろしく」
来るものは拒みませんよーってな?
まぁ、人は多い方が取締り易いからな?
「名前で呼ばれた……//(ボソッ)」
何か呟いた気がしたが聞き取れ無かったので、無視する事にした。
で、少し経ち…
「よ、よろしくお願いします、燼さん!って、燼さん11組なんですか!?」
そう言って、恋ちゃんはかなり驚いていた。
11組で何かおかしかったのか?
「あぁ、コイツはちゃんとアブノーマルだぜ?」
一応補足的に雲仙が言う。
そういう事か。なら、おかしいよなー。
「やっぱりそうですか!」
「恋ちゃん。少し入る理由聞いて良いかな?」
何と無く気になったから聞いてみた。