暴神が辿る道
□第伍箱〜十三組の十三人〜
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今日はやっと統治(大体は雲仙任せだが)を終え、風紀委員が落ち着いたので教室に行く事にした。
「何か久しぶりだな…。まぁ、少し行かなかっただけだけど」
とか、言いつつ教室に着く。
そして、取り敢えず話し掛けたことの無いヤツに話し掛けることにした。
「やあやあ、始めましてー種子島くん?」
「あー、誰だお前?」
(そりゃー、知らねーわな。俺あんま此処にいねーし)
「俺は神城燼だわー。燼って呼んでくれや?」
「あー、噂の風紀副委員長か」
噂?何がだ?
「噂ってなんぞ?」
「風紀委員の上役全員血祭りにしたんだろ?」
(そんな事してねー。やったの委員長一人だけだし)
「いや、してねーし。委員長&風紀委員多数をボコっただけだっつうの」
「いや、ソイツラ病院行きになったんだろー?」
(へぇ。そこまで噂になってんのね?)
とか、感心しつつ話を進める。
「それはそうだが……。ってまぁ、よろしくな種子島?」
「あぁ、よろしくな、燼」
取り敢えず次は名瀬の所に移動する。
「おはよー名瀬ちゃん。息災かねー?」
「…さぁな」
やっぱりクールだね?
まぁ、ソレが良いっちゃ良いんだがね?
「データの方は?」
「……順調だ」
(しっかり答えてくれて嬉しいよ!)
とか思ってると、放送がなった。
『神城燼さん。今すぐ理事長室に来てください』
完全にスルーして、俺は名瀬ちゃんと会話をする事にした。
「なあ、名瀬ちゃん。俺の名前普通に呼んでくれないかなー?」
「……呼ばれてるぞ」
名瀬ちゃんは俺を理事長室にいかせたいらしい。
ちくしょう…。
泣ける……。
「良いんだって。さぁ、俺の事名前で呼んでみよー」
「……良いのかよ。……何でだ」
今日こそ呼ばせてみせるぞ!
「さあ!名瀬ちゃん。さあ!」
「………分かったよ。言えば良いんだろ。燼くん」
呼ばれた。
来たね、コレ。嬉しいねー。
「名瀬ちゃんありがとー!」
と言っていたら、二度目の放送がなった。
『燼。偉大なる俺が呼んでいるのだから早く来てくれ。爺が待っている』
完全に王土の声で放送がなった。
(ってか、ハズ!何してくれてんの!?……ここはスルーするしかあるまい……)
無視決定で、俺は名瀬ちゃんに話し掛ける事にした。