APH小説(R18)

□全部全部。(米英)
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「アーサー・・・愛してるんだ・・・」

そう囁くアルフレッドの目の前には、手錠をかけられて、口を塞がれ、目に涙を浮かべながら乱れているアーサーの姿。

「ねぇ。なんでアイツと一緒にいたんだい?」
「アイツのこと好きなの?」
「俺といるときは泣いてばっかりなのに・・・アイツといるときは楽しそうで・・・すっごくイライラするよ。」

―――何を言っても、アーサーは首を横に振るだけ。
虚ろな瞳で、俺を見つめるだけ。

どうすればアーサーの心も身体も、俺だけのものにしておけるんだろう?

アーサーの可愛い顔も可愛い声も全部全部俺だけのものなのに!

いつもアーサーの笑顔を独占している菊が憎い、
俺よりたくさんアーサーのことを知っているフランシスが憎い、
俺の居場所だったところで彼に愛されているピーターが憎い、
アーサーに愛されてるやつが、みんな憎い・・・
彼に愛されるのは、昔も今も俺だけで十分じゃないか!

アーサーの心も身体も、俺でいっぱいになってよ。
一生俺のことしか考えられなくなればいいよ・・・

その瞳に映るのは俺だけ。
その声で呼んでもらえるのも俺だけ。
その髪に触れられるのも俺だけ。
その唇にキスできるのも、俺だけでいい。


ずっとずっと、離してなんかやるもんか!

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