君と僕の間にあるモノ。
□救ってくれたのはあの人
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( 視点 ???? 2 )
いつもボクは1人だった。
1人って言うのは、辛くて、苦しくて、もう正直、どうすれば良いのか分からない。
ボクは何をどうするべきなんだ。
ボクに、存在価値なんてあるんだろうか。
皆の態度。
皆の反応。
皆の言動が。
全部、ボクを拒絶しているように見えて、凄く恐ろしかった。
ボクはもうどうすれば良いんだ。
ボクは、これから一生1人ぼっちなのだろうか。
いつも、生きる意味。
ボクがココに居る意味を考えて生活していた。
だけど、そんな事をしても、思考が暗くなるだけで、良い事なんて無い。
そう気付いたのは、約1か月ほど前。
ボクにほんの少しの勇気をくれたのは、紛れもないあの人だったんだ。
「なんで " "さんはそんなに強いんですか・・・?」
「ん?あはは、僕は強い訳じゃないんだよ。
強いんじゃないんだ。
ただ、・・・ずっと傍に居たい人が、大切な人が居るんだ。
だからきっと、そう見えるだけなんだと思うよ」
そう言って、儚げに微笑む " "さん。
ボクは、それに首を傾げて分からない、と言う仕草をした。
凄いよ、この人は。
ボクとそんな歳は離れてないのに、凄く考えが大人だった。
そして、ボクはそう思った後に、少し考えた。
大切な人ができると、強くなれるの?
だって " "さんはそう言った。
強くなれるの?大切な人が居れば。
だからボクは考えたんだ。
大切な人って、いったい何なのだろう、と。
ボクは強くなりたい。
強くなって、1人でも負けない強さをつけたいんだ。
そして、そんな風に考えたボクに、訪れた小さな転機。
この小さなきっかけで、ボクは変われるだろうか。
ボクは、強くなれるだろうか。
"この時のボクに、あの人の強さの理由を、理解する術は無かった"