恋に落ちた海賊王A
□jet-black scorpion -真夜中の来客-
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真夜中の来客。
甲板から騒然とした声が聞こえてきた。
「・・・何かあったみたいだな?」
隣で眠っていたシンが体を起こす。
「敵ですか?」
ミミィが心配そうに起き上がると
「そんな感じでもないが・・・見てくる。」
と、ベッドから降り立った。
「あ、私も!」
同じようにベッドから出ようとすると
「お前はここに居ろ。 第一、その格好で出歩くとか、ありえない!」
と窘められる。
風呂上りに着たラフなノーズリーブのワンピース。
寝相の良くないミミィは、見れば太ももが丸見えになっていた。
慌てて裾を戻すが、シンはいつものコトだと
失笑してさっさと部屋を後にした。
シンが出て行ってから、大きな物音も人の声も聞こえなくなっていたが
それはそれで、何が起こっていたのか気になる。
ミミィはパッパッと着替えて、そっと部屋を出てみた。