小説

□第一章 「小さな頃の出来事」
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※主人公たちが8、9歳頃








「私、誰かのお嫁さんになってあげるのよ!!!」


一瞬皆ポカンと怜を見つめた。


「馬鹿じゃねぇの?お嫁さんって。なれるわけないっ」


ケラケラと笑う優斗。

だから怜が怒るんだってば。

「優斗は無視して、こんなことを思い付いたのよ、私!!」

「なーに?」


さっきまで寝ていた優姫も、雅も起き出す。

愛瑠は目をキラキラ光らせ、怜に視線を向けている。


「この中で、誰が早くけっこんするか当てるの!!」


「素敵!!さんせいっ」


愛瑠の声に、口々に賛成意見が出る。


翼と僕は乗り気じゃないけど…。


まぁ、いっか。
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