†右巻螺子†
□ヤモリ
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私の部屋の
其の小さな空間にだけ
許された奴等の寝床
私は云った
『さぁ、登れ』と
然し奴は
私の声など
聞き入れはしないのだ
命が惜しいか と
訊ねても
無感動な黒い瞳は
丸で私を嘲る様に
壁づたいを飄々と
降りてゆく…
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