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□Beautiful☆Girl〜あやね憤慨編〜
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お祭り好きの集まるD組は今年も行事に燃えている。


それぞれ受験でてんやわんやしていたクラスメイトは毎年この時期にやってくるイベントを待ち兼ねていた。



10月――



今年もハロウィンの季節がやってきた――





Beautiful☆Girl





―それはいつもの事ながら
3年になっても相変わらずの爽やかぶりを発揮する風早氏の発言によって始まった。




「みんな毎日勉強頑張ってるしたまには息抜きしない?」



HRが終わったあと各々に帰り支度を始めるクラスメイト達にむけて風早が提案する。



「なぁピン!みんなが勉強頑張ってるのは知ってんだろ?一日だけ肩の力抜かせるためと思って教室貸してくんない?」



現在の3ーDの生徒たちを見ていれば、それぞれの進路にむけて頑張っているのは一目瞭然だ。

ピンこと荒井一市は、反対する理由はないと判断した。



「構わねぇが、問題だけは起こすんじゃねーぞ!!」



ピンの言葉に両手を上げ喜んでみたものの……



「んで、なにやんの?」



3ーDきってのムードメイカーであるジョーが至極当然の疑問を口にすると、風早は形の良い唇でニッと形を作る。



「やっぱ10月と言ったらハロウィンパーティーっしょ!!」



そい言った一瞬あとには、クラスのボルテージは最高潮に達した。



「そういや、もうそんな時期か〜」



「最近は勉強勉強で参ってたんだよなー」



「息抜きは大事だよね!」



「いいじゃん!去年のハロウィンパーティーもめっちゃ盛り上がったもんな!!」



「うんうん!なんだったっけ…なんかテーマがあったような……」



「それぞれのキャラを最大限に生かすような仮装☆だったでしょ〜。いやぁ去年はコーディネイターが優秀だったから盛り上がったよね☆」



去年の幹事の一人である三浦が鼻高らかに天井を仰ぎ見る。



去年はそれぞれが持つ魅力を最大限に引き出すような仮装という題材でパーティーを催し、その仮装と言う名のコスプレによってパーティーはおおいに盛り上がり大盛況に終った。


ちなみに去年の総合コーディネイトを担当したのが三浦ケントと矢野あやねの両人である。
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