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□Beautiful☆Girl〜秘密会議編〜
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『『今年のハロウィンパーティーのテーマは¨それぞれのイメージと全く逆の仮装をする¨で決定でーす』』
そう宣言してから2日。
刻一刻とパーティーの決行日に近づいて行くなか、密やかに爽子改革計画は進んでいるのであった――…
Beautiful☆Girl
人気ともまばらになりつつある放課後の教室に机に向かい合うふたつの影が伸びる。
「ふぅ…取り合えずあらかたの衣装は整ったわね」
「いや〜もう自分のセンスに感服って感じだな!」
すっかり自分に心酔しきっている三浦を冷ややかに一瞥するとあやねはもう一度肩の力を抜くように深く息を吐いた。
あれから、暇さえあればあやねと三浦はクラスメイトの衣装をどうするか思案しあってきた。そのかいあって、思ったよりも早く大方の衣装は固まりつつあった。
今回は、他校の有名な演劇部に知り合いがいるというクラスメイトが衣装の交渉を取り付けてくれたおかげで、かなり時間とコストの削減ができた。
「あとは……爽子だけ…ね」