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□SKX02
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大学入学と同時に始めた一人暮らしもそれなりに慣れてきたこの頃。


ふと食器棚や洗面所のラックをみては心が温まるのを感じて頬が緩んだ。


自分用のカップや歯ブラシの隣に寄り添うように置かれた色違いのそれを見て今はまだ夢の中にいる愛しき人を想った…






SKX02






「あのさ…今日泊まってもいい…?」



そう言われたのは昨日の夕刻。

季節も秋になり日が短だんだんと短くなりつつあるこの場所に冷たい空気が流れ始めた頃だった。



「私は明日お休みだから大丈夫だけれど
翔太くん学校があったはずじゃ…」



「休講になったんだ!だから…今日明日はずっと爽子と一緒にいたい。…ダメ?」



「だ、ダメだなんて!とんでもないよ!…最近ふたりでゆっくり出来なかったから………とっても嬉しい…ッ」



「うん…俺もすげぇ嬉しい!」



そうやってふたりで笑い合う柔らかくて温かい時間は2年前と変わらない。

変わったとすればお互いの呼び方ともっと強くなった愛しいという想いくらい。



 
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