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□Beautiful☆Girl〜あやね憤慨編〜
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「いや〜、ジョーの幼稚園生コスは似合ってたぜ(笑)」



「あ、やっぱり〜?俺ってなんてゆーか何着ても似合っちゃうんだよね〜」



「いや、ホメてねぇだろ」



「みんなそれぞれ似合ってたよな!……でも…なんと言っても……貞子…だよな…」



「……あぁ…貞子…だよ…」



その場にいたお調子者男子たちが一同に顔を青くする。




「アレは本物が降臨したに違いねぇ……」



昨年爽子がしたのは、貞子のコスプレだった。


(と言っても、学校祭の仮装行列で使用した着物を使い回したのだが…)


しかし、そのコスプレをするには最悪にタイミングが悪かった。

その日に限って爽子は重い生理痛になってしまい、普段から真っ白なその顔は白を通りすぎてすっかり青ざめてしまっていたのだ。


クラスメイト達はその爽子の顔を見て
『リアル貞子』と一同に漏らしたのだった。



「お前らなぁ、爽子はあんとき具合悪かっただけなんだぞ!」



今やすっかり爽子好きが板についた千鶴が貞子貞子と囃し立てる男子を一喝する。



「で…でもよー、アレはまじで半端じゃなかったって!」



そう言われて忘れられるインパクトではないと反論する男子に対抗すべく、ある人物を引っ張ってきた。



「ちょっとあんた!ケントと話してる場合じゃないよ!」



「何だよ吉田!いきなり引っ張んなよ!」


「じゃぁあんたは爽子がけなされてても平気なんだ?」



――ピク



爽子をけなされているということを聞いて青筋を立てるのは、憧れの人から爽子の彼氏に昇進した風早だった。






「だれが……?」
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