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□Baby Talk
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我が友人達と恋人の混乱をよそに、爽子は先日あった出来事を思い出していた。
――2日前
その日、爽子は母からの頼まれごとで家をでていた。
用事を済ませた帰り道、今ではすっかり風早とのデートコースとなった河原を歩いていたときのこと…
「うわぁぁ!マル、待ってよー!」
後方から聞き覚えの名前が聞こえてきた。
(あれ?…この声は確か…)
爽子が後ろを振り返った瞬間……
「きゃぁっ!!」
「うわぁっ!」
自分より幾分小さい影がお腹あたりに激突し、ふたりして尻餅をついてしまった。
いてて…という顔は自らの恋人によく似ているがまだあどけなく幼い表情だ。
「だ、大丈夫!?透太くん!」
「うん大丈夫!ってアレ?さわこだぁぁ」