BOOK

□暇つぶし
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「おチビさん、この世で一番
語ってはいけないことはなんですか?」

「知りませんよ、そんなの。
第一問題が抽象的過ぎます」

「なら、おチビさんなら
どう思います?」

「…さぁ、どうでしょうね」

「クフフ、今の間は
誰を思い出してのことなのでしょうか」

「勝手に嫌な予測立てないで
貰えますー?」

「おやおや、今日のおチビさんは
不機嫌なようだ」

「誰のせいだと思っているんですかー」

「そうですね、
僕ならあの嵐の王子だと予想しますが」

「そういう意味じゃないですー」

「それでフラン、
さっきの答えは分かりましたか?」

「黙秘権を行使しますー」

「おや、分かってはいるのですね」

「正解かどうかは知りませんけどー」

「構いませんよ、
どうせ暇つぶしなんですから」

「暇つぶしならやっぱ
答えなくてもいいですよねー?」

「いいから答えなさい。
僕だって先程の君の問いに
答えているでしょう?」

「あれは答えたって言わないですー」

「往生際が悪いですよ、おチビさん」

「しょーがないですねー。
横暴な師匠に弄ばれるミー、
かわいそー」

「本当に弄んであげましょうか?」

「すみませんごめんなさい
今すぐ言います」

「よろしい」



「ミー的には、
愛を語ることかなーって思ってます」

「僕もそれで正解だと思いますよ」



暇つぶし

(日常的な実体験)





霧師弟は割と唐突に
会話が始まるイメージ。
うちのベルは割と日常的に
フランに愛を囁いている。
けどフランはそれを
うまく受け止められない。
なぜなら、そういうことは
軽々しく口にすべきではないと
思っているから。
師匠はベルがフランと
付き合うことに異論はないけど
若干の不安もある感じ。
だからこんな会話が
霧師弟の間で急に出てきます。
ちなみにうちの師匠は
弟子離れ出来てます。
むしろうちはフランの方が
師匠離れ出来ていないです。

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