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□君が望む哀歌
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「なぁ、やめろよフラン。
アイツはお前のこと
道具にしか思ってないって」

「知ってますよそんなの。
今更なこと言わないでください」

「今更って。
じゃあお前、アイツに使われて、
…その後はどうするの?」

「センパイ、ミーは師匠の道具であって
それ以上でもそれ以下でもないんです。
それ以上は考える必要はないんです」

「お前は本当にそれでいいの?
本当にそれで満足なの?
報われたくはないの?」

「えぇ、ミーはそれでいいんです。
ミーは報われたい訳じゃないんです」

「…なぁ、フラン。
俺ならそんなことにはさせないよ」

「それこそ、ミーは望んでいません」



「センパイ、もうミーに構うのはやめて
前任のところへ行ってください。
ミーは可哀想なんかじゃないですから」



君が望む哀歌

(傷ついた、けれど凛とした瞳に
俺は何も言えなかった)





師匠は悪者じゃないです(笑)
ただ、フランが師匠好きすぎて
ある意味信仰の域まで
いっちゃってるので
ベルにはそう聞こえてます。
師匠としてはもっとフランに
甘えて欲しいけれど、
当の弟子は師匠に使い潰されることを
願っている。

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