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□君と僕の境界線
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「なぁ、フラン。
お前今までどこにいた?」

「いきなり何苛立ってるんですかー。
ミーがプライベートで何しようが
センパイには関係ないでしょー」

「幾らプライベートでも
後輩が敵の幹部と会ってんの見て
黙ってられる訳ねーだろ」

「何言ってるんですかセンパイ。
確かに前は敵でしたけど
もうあの人には戦う理由がありません」

「だけど」

「それにセンパイが
何を疑ってるのかは知りませんが
あの人とは普通に会って
話してるだけですよ」

「…手まで繋いで?」

「まさか監視してたんですか?
気持ち悪い」

「そうじゃねぇよ。でも」

「センパイ」



「自分の負けず嫌いに
ミーまで巻き込まないでください」



君と僕の境界線

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街を歩いてたらうっかり
兄貴と後輩のデートを
目撃しちゃった堕王子。
ちなみにジルとフランは
手を繋いで街歩いていただけです。
恋人同士だけど。
うちの正統王子は下手にがっつくよりも
軽いスキンシップの方が好きです。
ある意味そこが弟との
最も大きな違い←

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