BOOK3
□お休み戦争
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「隊長、ミー黒曜に戻るんで
あと堕王子お願いします!」
「あ?あぁ…」
「待ちやがれ、このクソガエル!」
「いやですよー、
ミーは黒曜に帰るんですからー。
…それでは!」
ぼんっ!
「うわっ!…クソ、幻術かよ」
「…う゛おぉい、どうしたベル」
「あ、スクアーロ。
…なぁちょっと聞けよ。
俺、またフランに逃げられたんだけど」
「なんか嫌なことでも
やらかしたのかぁ?」
「ちげぇって。
俺、フランと休みに
遊ぼうとしただけだって」
「フラン『で』の
間違いじゃねぇかぁ?」
「違うし。今回はフラン『と』
王子遊ぼうとしたの。
けど逃げられたし」
「…ちゃんとフランには
そう伝えたのかぁ?」
「伝えたっ!
…けど、フランは休みになると
俺よりアイツのとこ戻るんだぜ。
酷くね?」
「…六道はフランの師匠だからなぁ。
仕方ねぇだろぉ」
「誰も鮫の意見なんか
聞いてねぇし!」
「う゛おぉい!
てめぇが聞いてきたんだろぉが!」
「俺はスクに同意して
欲しかっただけだっつの!
どいつもこいつも!」
「どいつもこいつもはてめぇだぁ!
被害食らってんのは俺だろぉが!」
「あーもう王子あんな奴知らねえし!
勝手にどっか行けばいいんだ!」
「俺の意見は無視かぁ!」
「王子知らねっ!」
「……」
「………」
「…………」
「…なぁ、スクアーロ」
「なんだぁ?」
「…早く帰ってこないかな、フラン」
「重症だなぁ、お前も」
「そうかも」
お休み戦争
(フラン、早く帰ってきてやれぇ)
(こっちにも、てめぇの帰りを
待ちわびてる奴がいるからなぁ)
スク+ベル+(フラ) ギャグ
骸>ベルなフランと
それが気に入らないベルと
とばっちりの隊長。
隊長マジお疲れ様でした(笑)
この二人は本当に普通の兄弟っぽくて
書いてて楽しいです。