BOOK3

□変えて、変えて。
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「ベルちゃん、いつまで
そこで膝抱えているつもり?」

「…ルッス」

「フランちゃん、
あなたのこと全然
分かってなかったわよ。
あなたがいなくなったのも
いつもの癇癪くらいにしか
思ってないみたいだし」

「…ま、そうだろうな。
アイツはそういう奴だし」

「でも、さすがのフランちゃんも
あなたが避けてるのは
分かったみたいね」

「あ、そうなんだ。
それならだいぶ進歩したじゃん」

「あなた達、本当にどういう関係なの?
その様子なら下手すると
初対面よりも関係が
悪くなってるかもしれないじゃない」

「…そうかも」

「ベルちゃんはフランちゃんが
好きなんじゃないの?」

「好きだよ、分かってる」

「なら、どうしてフランちゃんから
わざと遠ざかるような
真似をするのかしら?」

「だって俺が近くにいたら
アイツ滅茶苦茶警戒するじゃん。
俺もアイツに喧嘩
売っちゃうかもしれないし」

「フランちゃんを
傷つけるのが怖いのね」

「怖いっつーか、そんなことしたら
もっとアイツが遠くなるから。
ただでさえ最初から遠いのに」

「なら、近くで優しく接して
あげればいいじゃない」

「それができたら苦労しねーよ。
でも、それに気づくまでの時間が
長かったから。
それまでの癖でちょっとしたことでも
アイツに当たっちゃうんだ」

「なら、ずっとそこで
フランちゃんを避けているつもり?」

「…そうじゃないけど」

「なら、フランちゃんに
会ってきなさいな。
少しくらい何か
変わるかもしれないわよ」


変えて、変えて。





ルッス+ベル+(フラ) ほのぼの


ルッス+フラはやったので
今度は逆バージョンで。
そうしたら何故か
ベルが卑屈になりました(笑)

次で完結です。

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