BOOK3
□勇気、出して。
1ﾍﾟｰｼﾞ/1ﾍﾟｰｼﾞ
「あ、センパイはっけーん」
「…フラン」
「もー、センパイ
ミーに書類押し付けて
消えたりしないでくださいよー」
「わり、忘れてた」
「……センパイ？」
「あ？どうした？」
「…んー、気のせいですかねー？」
「なんだよ、
すっきりしない言い方だな。
はっきり言えよ」
「いえ、最近センパイ
しょっちゅうエスケープしますし
元気がない気がしたのでー」
「……え」
「あっ、センパイ
ほっぺ赤くなってますー！
やっぱりセンパイ
体調悪いんですよー！」
「いや、そうじゃなくて」
「センパイ、一緒に
ルッスさんのところ行きましょー？
ミーもついてってあげますからー」
「フラン、俺体調悪くないって」
「センパイは嘘つくから
信用できませーん。
…あぁ、だから最近センパイ
ミーに近づかなかったんですねー？」
「は？」
「センパイ、ミーに風邪
移しちゃいけないと思って
近づかなかったんでしょー？
…ミー知ってるんですからね、
センパイが優しいの」
「…フラン！」
「わっ！？
な、なんで抱きつくんですかー？
…まさか気が変わってミーに移そうと」
「ちげーよ！
ちょっとこのままでいさせろ！」
勇気、出して。
（…センパーイ、
ミーに風邪移さないでくださーい。
ミーまでほっぺ
赤くなってきましたー…）
（…！お前可愛すぎるだろ…！）
ベルフラ シリ甘
シリーズ完結。
ちゃんとハッピーエンドに
落ち着いて良かったです。
いつもの事ながらフランの性格が
崩壊しました(笑)
やっぱり一番ハッピーエンドが
似合うカップリングは
ベルフラのような気がします。