BOOK3

□逆転ヒエラルキー
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「霧のアルコバレーノ、
いい加減うちの弟子を
返して貰えませんか?」

「嫌だよ、
フランは僕の補佐にするんだ。
ボスに許可は貰ったしね」

「ししょー…」

「フラン、お前もいつまで
そこにいる気なんですか?」

「それは誤解ですよー。
本当はミーも師匠の脱獄が終わったら
すぐ黒曜に行くつもりだったんですー」

「なら、何故すぐに
戻って来なかったのですか?」

「復活したマーモンさんに
うっかり捕まっちゃいましてー」

「捕まったなんて人聞きの悪い。
僕はフランに
『ここにいて欲しいな』って
言っただけだよ」

「うっ…」

「またフランが一番
弱い言葉を持ってきましたね、
霧のアルコバレーノ」

「だって本当のことだもの。
ね、フラン」

「マ、マーモンさんの
考えてることなんて
分かりませんよー!」

「そうですよ、フラン。
霧のアルコバレーノは
愛らしい容貌をしていても
腹の中では何を考えているか
分からないですからね」

「ム、君に言われたくないな。
君だってフランを
連れ帰ってどうする気だい?」

「し、師匠はミーに
何かするんですかー?」

「しませんよ何も!
フランは僕の弟子ですから
師である僕が連れ帰るのは
当然です!」

「けど君はフランを
脱獄の為に育ててたんだろう?
ならフランはもう
お役ごめんじゃないか」

「あー、それはミーも
思ってたんですよー。
ですから師匠が
ミーを迎えに来たことに
実はびっくりしてたんですー」

「君達は僕を
何だと思ってたんですか!
僕は身内には優しいですよ!?」

「師匠にとって
ミーは身内なんですかー?」

「逆にお前は自分を
何だと思ってたのですか!」

「ミーはただ、
師匠の捨て駒に過ぎないのかと」

「そんな訳ないでしょう、
僕はこんなにも
お前に心を砕いているのに!」

「でも師匠、いっつもミーのこと
『お前は僕の脱獄の為に
育てているのですよ』って」

「うっ、…た、確かに言いましたけど
それは本心からではないのですよ。
本当は僕はお前を」

「何その需要のないツンデレ」

「う、うるさいですね!
それに僕はツンデレでは
ありませんよ!」

「マーモンさん、師匠いじめるの
やめてあげてあげてくださーい。
師匠自覚のないツンデレですからー」

「自覚あるなしに関わらず
あの年齢でツンデレは痛くない?」

「まぁ、確かに痛いですけどー」

「君達は僕が嫌いなんですか!?」

「嫌いだよ。
好きになる要素が
どこにあるというの」

「くっ、君がそういう人だというのは
分かっていましたよ!
…ではフラン、お前は
僕のことが好きですか?」

「へっ!?
…そっ、そんなこといきなり
ミーに聞かないでくださいよー!」

「なら、お前は僕のことが
嫌いなのですか?」

「別に嫌いって
訳じゃないですけどー…」

「クフフ、ほら見なさい。
やっぱりフランは
僕の事を好いてますよ」

「何言ってるのさ、
君はフランに嫌いじゃないって
言われただけで
好きって言われた訳じゃないだろう?
変に調子に乗らないでよね」

「た、確かに…」

「マ、マーモンさん
余計な事言わないでくださーい!」

「じゃあフラン、
君は僕の事、好きかい?」

「なんでそうなるんですかー!」

「だって六道骸も君に聞いたんだ、
一回は一回でしょ。

ねぇフラン、僕の事は好き?」


逆転ヒエラルキー

(マーモンさん顔が近いですー!)

(こら!霧のアルコバレーノ!
フランから離れなさい!)

(やだよ。
フランが好きって
言ってくれたらいいけどね)

((!))



骸+マモフラ ギャグ

初のマモフラです!
うちのフランに対する力関係では
骸>ジル=スク>ベル(別枠で雲雀)
といった感じだったんですが、
まさかのここに来て
マーモン最強伝説という。
ベルに至っては敵ですらありません(笑)

この二人に挟まれたら
流石のフランもたじたじ(笑)

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