DFF短編
□忘れないで、私の―
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「で、事情を説明してもらおうか?」
「ちょっ、ウォルさん顔が怖いって!!」
「それが…俺たちも、朝リアを起こしに行ったらこうなっていたんだよ…」
分離したリアを発見した二人はその場で何もしていないのに何故か正座をさせられていた。
「でもなんでリアが分離したんだ?」
「可能性として考えられるのは…あのピエロじゃない?」
ジタンの言葉にオニオンナイトがそう答えた。
そしてその言葉を聞いた皆は…
「(あ、ありうる!!!!)」
と一斉に思ったらしい。
と、そんなことを言っていると…
「みんなおはよー。ごめんね、寝坊しちゃって…。」
「リア!」
起きてきたのは、皆がしる我らがヒロインであるリアだった。
「なあなあリア!ついさっきまで、隣にもう一人のリアがいなかったか?」
「え?もう一人の私?
…私はここにいるよ?」
「いや、そうじゃなくて…
黒い服を着たリアなんだけど…」
「黒い服…?」
フリオニールの言葉に、リアは戸惑ったようにそう言う。
それでも、質問には律儀に答えた。
「…本当にいなかったか?」
「う、うん…。
…何かあったの?」
朝から様子がどことなくおかしい皆を見てなにか勘付いたらしく、リアがそう聞いた。
そして―
「私が朝に二人いた…!?」
事情を聞いたリアは驚いたようにそう言った。