マジバケ小説

□第1話
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―イチ…ライチ―
『…だれ?私を呼んでいるのは―』
―ライチ…お前だけでも…生きてくれ―
『私だけ?どういうこと…?』
―ごめんね…私達の―


「ライチ!なに呑気に寝てるんだ!!もうすぐで着くぞ?」
「…へ?」
私はその声に目が覚めた。そしてゆっくりと周りを見ると…
「ついさっきまでうるさかったのにいきなり静かになったからどうしたのかと思えば…」
「呑気に寝てるんだもんな〜。」
「あー…おはよう…早いね。」
「いや、早くはねぇよ。朝じゃねぇし。むしろ今は夕方だ。」
「相変わらず鋭いツッコミありがとうカシス。」
私に鋭いツッコミをいれたのは『刃』の魔術師、カシス・ランバーヤードと…
「君ってどこでも寝るもんね。その神経は普通じゃ考えられないよ」
「いやあ、それほどでも♪」
「いや、誉めてないから。」
「照れなくてもいいのよ、シードル♪」
「照れてもいないから…君は人の話をもう少し理解してくれないかな?」
「大丈夫、シードルがかわいいのは理解してるから。」
「嬉しくないし。…もういいよ。」
『美』の魔術師、シードル・レインボーだった。
今日は、私が通っている魔法学校のキャンプなのだ。
それで、バスで移動だったのだが…どうやら寝てしまったらしい。
「あー、よく寝た。」
私は大きく伸びをして、周りを見た。
…確かに、景色が変わっている。
「ライチ見てー!海だよ海!!」
「キャンディ、はしゃぎすぎだよ。おはよう、ライチ。」
「せっかくのキャンプなのに寝ちゃうなんて…もったいないですの。」
「そうだぜ、ライチ!」
「まあ、ライチらしいけど〜。おはよう〜」
そして、周りには、大切な私のクラスメイトがいた。
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