DFF短編

□空の鏡
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―目を覚ますと…そこは真っ白だった。
真っ白な世界に…私だけが立っていた。
「ここはどこ…みんなは…?」
私の大切なポケモンたちの姿が見えなくて…周りを見渡すけど…周りにはただただ白いだけ。
「あの…誰かいませんかー!」
私がそう叫んだ瞬間―声が聞こえた。
『ア…リアちゃん…』
「っ誰!?誰かいるんですか!?」
『ここ。目の前にいるよ。』
そういわれて、前を向くと…自分にそっくりな少女がいた。
ただ…服装や髪形が違うだけで…顔は同じだった。
『本当に私にそっくりな顔なんだねー…。
ああ、ごめんね。驚かして。』
彼女はそういって困ったように微笑んだ。
「い、いえ…あの、あなたは?そしてここはどこなんですか?」
『まあ、落ち着いて。私もここに来たばっかりだから、よくわからないの。
ただ…あなたと私は、恐らく【鏡の存在】だろうね。』
「【鏡の存在】…?」
『…世界には無限の【平行世界】があるんだって。
ンで、そこには必ず、多少異なってるけど、自分がいるんだって。
…それなんじゃないかな?』
「…つまりあなたは…異世界の私なんですか?」
「よくわからないし、まだ信じられないけど…そうだろうね。」
私にそっくりな…というか、平行世界の私はそう笑った。
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