オリジナル小説

□これは夢ですか?いいえ、現実です。
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〜♪〜♪
「うーん…朝か…」
AM6時30分。私はケータイでセットした目覚ましの音(今日はFF10のザナルカンドにてだった)に目を覚ました。
隣には、いまだに夢の中にいる姉の姿。
「ねーちゃん起きてー。今日は早番でしょ?」
私がそう姉である加那子にそういうと…
「うーん…ベリーメロン…」
「ベリーメロン♪ってちがうわあああ!!朝から若本はやめろ!!」
「ダメなの!?」
加那子が突然そんなことを言い出した。思わず乗ってしまった私もだが…
「とにかく、下に行こ?」
「だな。あよいっしょ」
「おっさんか…ってええ!?」
私は起き上がった加那子の姿に仰天した。なぜなら―
「なに、その着ぐるみ!?」
「プリニー!」
某至上最凶ゲームおなじみのペンギンの着ぐるみを身に着けていたのだから…
「え、なにそれ…?」
「え?この前アニメイトで買ったじゃん。」
「いや、買ってないよ!!そんな記憶私にはないけど!?」
「えー…」
私の記憶に違いないなら、こんな着ぐるみを買った記憶などない。
しかし、加那子は…
「まあ、いいや。腹減ったし、下行くか」
と言って、下に行ってしまった。
「…。」
そして私はその姿を見送りながら、何も言えなかった。
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