オリジナル小説

□異世界の果てまで逝って来い← 後
1ページ/18ページ

〜前回までのあらすじ〜
自称ごく普通の女子高生である水谷あんずは混沌の神カオスによってつくられた謎の世界をもとに戻すため旅をしていた。
そして友のエマや瑠華、姉の加奈子、そしてさまざまな世界のキャラとともに次のクリスタルを破壊するためにリギニオ密林に行こうとしたが…
その道中で攻撃を受けその衝撃で落下したあんずは一人、羅生門にたどり着いた。
そしてそこにいたのは…クラスメイトの金田だった―


「…ってのんびりとあらすじを言ってるヒマはないんだよおおお!!!!」
そして今私は全力で金田の攻撃から逃げ回っていた。
「お前の足で俺から逃げれると思ってんの?」
「思ってないけどせめてもの抵抗!
っていうかなんでインドア派のあんたがそんなに足早いのさー!!!」
「いや、俺は普通だし。
っていうか話しながら走ると体力余計に使うけど。」
「お前が私を追いかけるからでしょうがあああ!!!!」
私たちの会話はともかく、なんでこんなことになったかというと数分前の会話で―

「金田!?なんでここにいるの!?」
「……観光。」
「ちょっと待て、今の間は何さ。」
「まあ知らなくてもいいよ。
それより…闇のクリスタルを壊しにきたんでしょ?」
「え、ああうん…。
ってなんで知っているの!?」
「カオスから聞いた。
で、俺はカオスからそのクリスタルを守れ、って命令されてるんだよね。」
そこで金田はどこから出したのか、ハエ叩きをだして話をつづけた。
…嫌な予感がした私はとっさに傘に手をかける。
そしてその予感は―
「だから…ごめん。」
そう一言言った瞬間、金田はそのハエたたきを振りかざしてきた。
「うわわ!ちょ、金田!!
謝るくらいなら攻撃すんな!!!」
私はとっさに傘で防ぎ、そして金田の顔を見た。
「や…やっぱり洗脳されてる…!」
悪い予感は見事に的中した。してほしくなかったけどね!!
あまり普段と変わらない雰囲気だったから気が付かなかったが…目にやはり光はなく、様子もおかしかった。

…とまあこんな会話があったわけだったのだが―
「コスモス!一人でどうやって金田の洗脳を解けばいいのさー!!!」
『…難しいですね…。』
「いやあきらめないでよ!!他人事のように言わないでよねえ!!!」
次々と繰り出してくる金田の攻撃を私は必死に防ぎつつもそうコスモスと会話していた。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ