オリジナル小説

□これは夢ですか?いいえ、現実です。
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下に行くと…またまたすごいことになっていた。
「お、今日は二人とも早いな。」
「おはよう、とうさ…ん…」
私は再び固まった。だって…
「父さんまで変な着ぐるみきてるうううう!?」
私の父が、牛の着ぐるみを着ていた。しかもその姿でホットミルクを飲んでいる。…共飲みなんて、思ってないからね!!
「ねえ、なんで誰も突っ込まないの!?突っ込みどころありすぎない!?」
「え?いつものことでしょ。」
「いつも父さんが牛の着ぐるみを着ているの!?」
「というかこれ、あんずが父の日にプレゼントしたんじゃない。」
「うそでしょおおおお!?」
もしそんな話が本当なら、私は父さんにスライディング土下座を全力でするだろう。
「まあとにかく、早くご飯食べなさい。お弁当はつめといたから。」
「うん…」
なんか今日はいろいろおかしいな…と思いながら私は席についてご飯を食べた。
ここは普通だ。と、ホッとしていると―
「あんず、今日って授業参観だよね?いけないけど、いい?」
「別にいいよ。ってか忘れてた…」
かあさんの言葉で思い出したが、今日は高校の授業参観だった。
その時の私は、はっきりいって授業参観なんてどうでもよかったので、深くかんがえなかった。
それが、私に更なるカオスが降り注ぐことも知らずに―
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