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□忍足 VS 岳人
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「なあがっくん」

「ん〜?」


「俺と謙也、どっちが好き?」

「ぶふぅっ!?」



忍足VS岳人



それはある寒い冬の日。
コタツの中で温まる岳人に、忍足は問い掛けた。

その質問があまりにも意外だったため、遊びに来ていた謙也はお茶を噴き出した。


「謙也、大丈夫かよっ?」


布巾で机上のお茶を拭う岳人。
謙也は真っ赤になりながら、口元を手の甲で擦る。



「な、何言い出すんや侑士!」

「だって謙也も気になるんやろ?」

「そりゃそうや…てなに言わすんやあほ!」


完全に侑士に踊らされている謙也。
岳人は苦笑を浮かべて見つめる。


「で、どうなのがっくん」

「俺は…」


従兄弟が固唾を呑む。



「俺は二人とも好きだ!」


ズサー!

そんな効果音が聞こえてきそうなほど綺麗にずっこける謙也。

侑士も小さく溜息をつく。


「ちゃうちゃう岳人。
男としてどっちが好きかっちゅー話や」

「はあ?二人とも大事な友達だぜ?」

「…謙也ドンマイや」

「……やかましわ侑士!」


涙目の謙也とニヤニヤの侑士を無視し、しばらく考え込む岳人。



「んー…男としてなら…、





謙也かな」


「「なんやてええええええええ!?」」

「だって侑士は危ねぇじゃん。
謙也はそんなことしねぇって信じてるし」


「がっくんひどいわあああああ!」

「え、エクスタシーやああああ!」



fin
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