小説

□HAPPY BIRTHDAY!!
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★一護♀
★一護と冬獅郎は霊術学院時代の同期




―――7月15日
――一護の誕生日
――死神にとってはあってないようなものだけど惚れた女に何かあげたいと想うのは仕方のないことだろ




★HAPPY BIRTHDAY!!




十番隊隊長日番谷冬獅郎は大いに悩んでいた


「………(どうすっかな)」


それは己の恋人である一護の誕生日が近ずいているからだ


「……(松本や雛森に聞いたら絶対に何か言われるしアイツらはダメだな)」


他にはと考えるがろくなヤツいねーな、と思い当たる


「……(あんまし高い物は逆に受け取って貰えなさそうだし、安い物はな〜)」


男としてのプライドが許さねと思う日番谷隊長


「……(何かねぇ〜かなー)」


頭を悩ますがその手はサラサラと筆を動かし書類を片している
……慣れたものだ


「失礼します。日番谷隊長」


と、そこに澄んだ声が響いた
……一護だ


「あ、あぁ……入っていいぞ」

「おう」


一瞬反応が遅れてしまった。そして一護の明るい声ともに入って来た


「どした?いつもみたいな危ない霊圧垂れ流し状態じゃないけど……眉間の皺三倍」


トントンと眉間の皺を突く


「……いや、ちょっと考え事をな……」

「ふ〜ん」


返事を返し、はいこれ書類と冬獅郎にわたす


「………」

「……ん?何だ?」

「いや、髪伸びたな〜と思ってな」

「…あぁ〜」


学院時代のときは肩につくかつかないかの長さだったのに今じゃ肩を越してセミロングぐらいの長さだ


「…最近暑くなってきたから切ろうかなって思ってるんだけど……」

「切るな。勿体ねぇ。せっかく綺麗な髪してるのに」

「…そ、そうか////」


サラリと口説き文句を言われてウッカリ赤面してしまう一護


「切るなよ。いいな」

「り、了解デス。」


変にねだられぎこちなく首を縦にふって頷く


「ん。書類……」

「ありがと。それじゃあ俺仕事に戻るな」

「あぁ。じゃあな」


帰り際ペコリとお辞儀をして帰って行った


「……はぁ〜」


一つため息をついたのだった












――誕生日当日



「……よかった。間に合った」


シンプルな雑貨屋から出てきて、懐にしまう
そして一護と待ち合わせ場所に向かって走り出す



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