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□お家編2
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両親は仕事でいないことが多いERO界のお約束なので、妹のリィズと夕飯の支度をしながら兄の帰りを待つ。
リィズは理解のあるHOMO界のお約束妹なので、「またキンケドゥお兄ちゃんが無茶言ったんでしょー」とシーブックにあったかいコーヒーをいれてくれた。
しばらくすると仕事を終えたキンケドゥお兄ちゃんがご帰還された。
「ただいま〜」
少し眠そうな声に疲れが見える。
シーブックは玄関までお迎えにいき、「おかえり」と兄のカバンを受け取った。
「いや〜疲れたわ〜シーブックお帰りのちゅう〜」
キンケドゥがシーブックに抱きついたところで、リィズもリビングから顔を出し、
「キンケドゥお兄ちゃん!手洗いうがいしてからだよっ」
長兄を一喝した。
はーい♪と洗面所に消えていくキンケドゥさん。
その間に、米をよそったりスープをいれたりする兄妹。
シーブックとリィズは椅子に座って待っていたが、キンケドゥがなかなか戻ってこない。
シーブックが様子を見に洗面所に行くと、新調した歯ブラシや整髪剤やらを洗面棚に並べているキンケドゥがいた。
「お、シーブック。お帰りのちゅうしに来てくれたのか?」
嬉しそうに笑うキンケドゥに「違うよ」と即答し、でも期待に満ちた目で見てくるので、ため息をついてから顔を寄せてそっと口付けをした。
キンケドゥが足りなさそうに唇を舐めてくるので、その舌に自分の舌を絡ませる。
舌を吸われて、それだけで身体中がピリピリする。
キスを終えたキンケドゥは服の上からシーブックの胸先をつまんでクリクリとこねながら、
「あとで一緒に風呂入ろうな」
「っ…ん、ぅん…んっ…」
頬に優しく口付けて、一緒に食卓へと向かった。

三人兄弟水入らずの会話で夕飯を楽しむ。
そしてごちそーさま。
「ぁー食った食ったー!シーブック風呂入ろうー♪」
「お兄ちゃん、食べてすぐ入るのはよくないのよ」
リィズに言われてちぇーっと口を尖らせるキンケドゥさん28歳。
「ぁ、でもこの時間はアレか」
何かを思い出したキンケドゥは、TVをつけてチャンネルを回した。いつも観ているバラエティ番組があるらしい。
「シーブックも一緒に観ようぜ」
TVの向かいにあるソファに座り、足を開いてその間をポンポン叩いて誘うキンケドゥさん。
まぁいいけど、とシーブックは示されたとこにちょこんと座り、するとすぐに後ろから抱き締められた。
そのままTV鑑賞。
「まーたイチャイチャしてぇ」
と途中でリィズがコーヒーを出してくれた。
「じゃあリィズは僕の膝に乗るか?」
「乗りません」
シーブックが冗談を言うと即断られ、冗談だったとはいえお兄ちゃんとしてはちょっと寂しい。
リィズは食卓の椅子に座り、フルーツジュースを飲みながらTVを観た。
キンケドゥは楽しそうにゲラゲラ笑っている。
しばらくして。
CMに入って間もなく、シーブックはうとうとと舟をこぎはじめた。
「ん?眠いのか、シーブック」
「んー…」
朝から変態兄貴の相手をして、学校では変態教師の相手をして、さらには授業に体育まであって……疲れていないわけがなかった。
「コレ終わったら風呂入ってとっとと寝ようか」
キンケドゥはシーブックの頭を優しく撫でながら言った。
CMが終わって番組が始まるとキンケドゥは再びバカ笑いし、リィズも楽しそうに声を上げて笑い、シーブックは半分寝ながらぼんやりと観ていた。
で。
「よーし終わったー!」
背伸びをして、ついでにあくびもするキンケドゥ。
「ほら、風呂に入ろうか、シーブック」
半分寝ているシーブックの耳元に口を寄せて、後ろから優しく抱き締めた。
「ん……」
風呂でイタズラする気満々なキンケドゥは、下準備的なノリでシーブックのももを撫で、内側を辿って中心を擦るように撫でる。
寝ぼけていても体は正直なようで、部屋着の上からでも硬くなっていくのがわかる。
「んっ…ん…」
「早く入ろうぜ、全部洗ってやるから」
「シーブックお兄ちゃんは疲れてるんだから、控えてあげてね」
夕食の片付けを始めながら、リィズは兄の異常な兄弟愛に注意を促した。
キンケドゥは弟をいじりながら「はーい」と素直な返事をする。
で、なかなか起きない弟にしびれを切らしたキンケドゥは、
「ほらシーブック起きろ!」
シーブックを抱えて一緒に立ち上がり、無理矢理起こした。
「うわっと…!」
突然のことに驚いて目が覚めたシーブック。なんか勝手に硬くされてるけど、キンケドゥに手を引かれてどうでもよくなり、一緒に脱衣場に入っていった。
二人で真っ裸になり、頭を洗い終えたシーブックに背中を流してもらうキンケドゥお兄ちゃん。
上機嫌で「次はシーブックな♪」と後ろを向かせ、背後から抱き締めるように腕をにょきっと出して、でも完全に抱き締めるのではなくボディソープを手に取り、シーブックの目の前で軽くこすり合わせた。
そして指先までボディソープでヌルヌルにしたところで、弟の腹に手のひらを当てる。両手でヘソを撫で回しながら少しずつ胸元へと上昇していく。
快感を期待するシーブックが小さく震え始めた。
ヌルヌルする手で突起を撫でるとシーブックがピクリと跳ねる。
何度も何度も撫で回すと、甘い声を上げ始めた。
「乳首気持ちイイ?乳首好き?」
「あっ…あ…ぁんっ…ん、好きぃ…っ」
「じゃあもっとヌルヌルしてあげような」
キンケドゥはもう一度ボディソープを手に出して、今度は伸ばさずに直でシーブックの胸先につけた。
ひんやりとしたものを胸に感じてシーブックはまたピクリと反応した。
直付けしたボディソープを指先でヌルリと撫で、両方の硬く尖ったそこをつまむように撫でまくる。
「ふ…ぁ…っあ、ぁ…あっ、ん…!」
ぞくぞくする快感がシーブックの身体中を巡り、触れてもいない下腹部が首を持ち上げ始める。
それに気付いたキンケドゥは片方の手を腹の下まで滑らせ、触れないように付近を優しく撫でながら、
「ココはどうしようか?自分で洗う?それとも、お兄ちゃんに洗ってもらう?」
耳の縁に息が当たるようにささやいた。
「んっ…ん…ぁ…キ、ンケドゥに…洗って、ほし…っ」
シーブックは快感に耐えながらそう言って、キンケドゥに言われる前に自分で足を開いた。
「…イイコだな、シーブック」
キンケドゥは目を細めてシーブックの耳を甘く噛んだ。
片手は変わらず胸先を愛撫し続けているので、シーブックの甘い吐息は止まらない。
付近を撫でていた指を根元に当て、ゆっくりと先端に向かって滑らせていく。
シーブックの声に甘さが増した。
先端をヌルっと握り、そのまま何度も上下に扱く。
「あ!ふ、ぁっ…!や…ぁんっ…気持ち…っあぁ!」
「気持ちぃ?」
嬌声を上げながら素直にコクコクと頷くシーブック。
ずいぶんと淫乱になったものだ…とキンケドゥは思わず口元が緩んだ。ここまで仕立て上げたのは自分だが。
「一回イッておこうか」
「ひっ…や、あぁあああッ!」
急に握る手に力が入り、強く激しく動かされてシーブックは突然の強い快感についていけず、先端から白濁液を飛ばした。
一気に力が抜けてぐったりとしていると、ヒクつくそこをキンケドゥの指が撫でた。
「ココもお兄ちゃんに洗ってもらう?」
「ぅ、ん……洗…って…ほしぃ…」
「よし…じゃあちょっと起きようか」
「ん…」
気だるそうなシーブックを起こして上半を風呂蓋にうつ伏せに乗せて、お尻がこちらを向くようにする。
「奥まで洗ってやるから、よく見えるようにしてごらん?」
「…っ」
シーブックは恥ずかしさに一瞬硬直したが、その先の快楽と、逆らえないキンケドゥの言葉に素直に頷いた。
震える指先を入口のそばに当てて、抜けた力を振り絞ってパクっと開いて見せる。
「イイコだ…ヒクヒクしてるのがよく見えるよ」
指先で何度か入口を撫でてから、つぷりと中に入れる。シーブックの体が跳ねた。
少し入れて、少し引いて、また入れて、少し引いて…焦らすように抜き差ししながら、少しずつ奥に入れていく。
シーブックの喘ぐ声が愛らしくて、キンケドゥは早くココを自身の肉棒で犯したい衝動に駆られる。
それをなんとか堪えて、まずは指を一本奥まで入れきった。少し動かしてからゆっくり引き抜いて、
「次は二本な」
二本の指を奥まで入れきる。前立腺に当たるように何度か擦ってからまたゆっくりと引き抜いて、
「次は三本」
三本の指を同時に入れた。三本をすんなりと受け入れていくそこに笑みがこぼれる。
奥まで入れて、激しく指で犯す。散々喘がせて、シーブックがもうイクと一際高く鳴いたところで指を抜いた。
「ッ…や…ぁ…なん、で…」
シーブックは肩で息をしながら、艶色に染まった瞳をキンケドゥに向けた。物足りなさそうにヒクヒクしているそこをさらにひろげて、ちょうだいよと意思を示す。
「そろそろ俺も気持ちよくなりたいな、シーブック」
キンケドゥはシーブックがひろげたそこに、熱く脈打つ自身を擦りつけた。
「っあ…!」
何度も入口を擦り、なかなか入ってこないキンケドゥに焦れったくて無意識に腰が動く。
「ん…っは…ぁ……キンケ、ドゥ…」
「…シーブックは、こっちの方が好きだよな?」
「…うん…好…きぃ…」
「入れていい?」
「ん…入れ、て…っ…早く…ほし…っ」
よほど我慢しているのか、シーブックは涙をこぼしながら懇願してくる。
「可愛いな、シーブック…愛してるよ」
キンケドゥは愛しそうに呟き、シーブックの奥に一息で入り込んだ。
シーブックからは悲鳴が上がり、律動すると艶やかに鳴いた。
「あっ!ふあ、あぁ!あんっ…や、ぁああっ!」
「シーブック…っ」
「ひぁ、あああっ!ダメ激し、の…ッふあぁあああ!」
奥を強く突きまくると、シーブックが快楽に乱れるのが実にたまらない。
愛しくて何度も何度も激しく奥を擦り、先走りが滴るそこも片手で包んで先端に指を立てた。
高い嬌声を上げてシーブックが大きく何度も跳ねる。
「シーブック…俺の……誰にも、渡さないからな」
グリ、と立てた指を強く押し付けると、声にならない声を上げてシーブックは精を吐き出した。
まだ達していないキンケドゥは構わず奥を突き続け、限界を超えて泣き声を上げるシーブックに己の欲望をすべて注ぎ込んだ。
「…ひ…ぁ……っ…ふ、ぁ…」
ビクビクと痙攣するシーブックの太ももを、キンケドゥは愛しそうに撫でた。
「お兄ちゃんの精液、全部シーブックの中に出したぞ」
「ん…」
「お兄ちゃんに犯されて、お兄ちゃんの全部飲み込んで…嬉しい?」
「ぅん…うれ、し…」
とろけきった瞳で、シーブックは虚空を見ていた。
キンケドゥはシーブックの言葉に満足そうに微笑んで、ゆっくりと弟の中から出る。ツーっと細い糸が引かれ、すぐに切れた。

キンケドゥはもう動けないシーブックを抱えて湯船につかり、こぼれないようにと二本の指で蓋をした。
もちろん指がじっとしてるわけがなく、それでまた弟を喘がせた。
何度もイカされて敏感過ぎる体は、指だけで容易に達した。
しかしもう出るものは出し切ってしまっているので、あれ?っと先端を優しく揉んでから握った。
「さすがにもう出ないか」
「ぁんっ…キンケドゥ…も、さわっちゃヤ…っ」
絞り出すように根元から扱かれ体がおかしいくらい震えているのに、キンケドゥの動きにまだまだ感じていた。
「やっ…あ、あっ…またイッちゃ…ッ」
奥にいる指をグリっと動かされ、シーブックはまた大きく体を跳ねさせた。

よく響く風呂場で疲れている次男を大声で鳴かせて、妹に大激怒されたのは言うまでもない。

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