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□休日編3
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休日、リビングのソファでだらしなく寝転がってテレビを観ているキンケドゥお兄ちゃん。
ヒマだなーヒマだなーとグータラしていると、廊下からひょこりとシーブックが顔を出して
「ちょっと出掛けてくるね」
と声を掛けてきた。
キンケドゥは驚愕したように目を見開くと、
「お兄ちゃんを置いてどこ行くの?!」
大人げなくムキーっとなって起き上がる。
対する弟はなんら変わった様子もなく、いつも通りの口調で返事をした。
「友達と遊びに行くだけだよ」
「なにぃ!?友達って男か!?男なんだな!?」
「それが普通だろ…」
シーブックはなんか勝手に暴走している兄貴を呆れたように一瞥し、
「じゃあ行ってくるね。早めに帰ってくるから」
と笑顔で手を振った。
「待ってシーブック!行ってきますのキス!」
むくれた顔で両手を広げてキスをねだる28歳。
「んもぅ…」
と甘やかす17歳。
ソファに近寄り、お兄ちゃんの唇にそっと口付ける…と、もちろん後頭部を掴まれてディープなキッスが始まる。
「んっ…ん、んぅ…ふ…っん…っ」
シーブックは絡まる兄の舌に思わずうっとりと目を細めた。
とろん、と蕩けた隙をついてソファに引きずり込んで押し倒すと、我に返ったシーブックが「友達との約束が!」と慌て始める。しかしお兄ちゃんは構わず弟の服をめくり上げてお胸をさわさわ。
「ぁ…!」
指先が突起を撫でて、硬く尖ったところをきゅっと摘まむと途端に大人しくなる。
両方を優しくクリクリとこねられ、シーブックは身体が小さく震えた。
「ん…っふ、ぁ…」
「だって、シーブックとちゅうしたら欲しくなっちゃったんだもん」
お兄ちゃんを置いて行っちゃうってゆーし。
「あっ…んもぅ、みんなを待たせちゃうだろっ」
「すぐ終らせるよ」
キンケドゥはニヤリと妖艶に微笑むと、シーブックにまたキスをした。


「あっ!ぁ…ん、ひぁ…っ」
お兄ちゃんにバックから奥を何度も突かれてシーブックは気持ちよさそーによがる。
「ぁ、あ…キンケドゥ、も、っとぉ…っ」
「あれあれ?友達と約束あるんじゃなかったのか?」
キンケドゥお兄ちゃんはニヤニヤしながらわざとらしく訊ねる。
「だっ、てぇ…っ奥、気持ちぃのぉ…!」
「まったく、えっちな身体はしかたがないなぁ」
キンケドゥは強く腰を打ち付けて、前立腺を擦りつつ奥を突いた。その動きに合わせてシーブックも腰を振り、快楽に溺れていく。
「あぁあっ!あ、ぃ、イイ…!おく、きもち、ぃ…あ、ぁんっ!」
「じゃあそろそろイこうか」
「あッあ、キンケ…ん、ナカは、ダメ、ぇ…っ!」
「わかってるよ」
お出かけだもんな、と片手を胸に伸ばして突起を摘まんだ。
「あぅ!ふ、あ、ぁ、あぁあッ!」
キンケドゥもうっとりと目を細め、弟の可愛い嬌声に聞き惚れた……と、急に無機質な音に割り込まれて眉をひそめた。
『プルルルル…』
「あ、電話か」
お楽しみ中にナンデスカ。
まぁ出る気はないけど、とキンケドゥは腰を引いた…ところで、ふと思いあたる。
そのままシーブックから出ていくと、にやりとしながら取りにいく。恐らく電話はシーブックの友人からだ。いつもより手早く致していたつもりだったが、待ち合わせの時間をけっこう過ぎてしまっているのだろう。
「あ…キンケドゥ…?」
まだイッてないのに…とシーブックは不満げな声で兄を呼んでちらりと振り向く。兄は電話を取りにいったようだ。
僕より電話かよ、と少しふくれ面になるブックたん。お兄ちゃんが大好きなのです。
「はい、アノーです」
構わず、下半身丸出し兄貴が子機で電話に出ると、相手は予想通りだった。
「あぁ、いるよ。ちょっと待ってなー」
「あ…っ」
会話の内容でハッとするシーブック。そういえば友達との待ち合わせ時間…つい兄との行為に夢中になっていたが、まさか過ぎてしまった?
顔を上げると、キンケドゥがなにやら楽しそうに子機を渡してきた。渡すといってもシーブックの顔の傍にくるようソファに置いただけだ。子機からは保留の音楽がうっすら聴こえる。
ちょっぴり嫌な予感がするが、友達を待たせているので上体を少し起こして子機を持った。
キンケドゥはシーブックが子機を持つと同時にその腰を持ち、ゆっくりと再び弟の中に入っていった。
「いっ…!?ちょ、キンケドゥ…!」
「ほら、早く出ないと、お友達待ってんぞ?」
お兄ちゃんの声はとても楽しそうだ。シーブックに恥ずかしいコトをさせて、恥ずかしがる姿を眺めるときの声だ。
戸惑っている間に、兄が奥に到達した。
「ぁ…キンケ、ドゥが…奥にいるのに、ぃ…」
「ほらほら、早く出てあげなよ」
キンケドゥは軽く小突くように小さく動いた。
「あっ…ゃ、キンケドゥ、動いちゃ…っ」
もちろんキンケドゥお兄ちゃんは小刻みにゆったりと律動を続ける。
「ぁ、あっ…ゃ、ん…ッ」
「ほら、シーブック」
「ッ…ん、んん…っ」
シーブックは甘い快感を耐えながら、子機の保留ボタンを押した。
「…も、もしもし…」
『あ、シーブック、大丈夫か?』
アーサーの声だ。仲の良い友人の声に、シーブックは少しほっとした。だからこそ油断ならないと全身に緊張が走る。
そして後ろでは変わらず、キンケドゥお兄ちゃんのかったい肉棒がゆっくりと抜き差しを繰り返している。
「ん、だいじょ、ぶ…っ…ごめん、な、遅れて…」
『あまり大丈夫じゃなさそうだな…体調悪いんじゃないのか?無理しなくていいんだぞ?』
ただ兄といちゃこらしているだけなのに、こんなに心配そうな声で…とアーサーに申し訳なさを感じていると、キンケドゥがまた大きく腰を引いて、今度は手前でゆっくりと小さく抜き差ししてくる。ゾクゾクして甘い声が漏れそうになり、シーブックは慌てて息を飲んだ。
「ッ…!…っ…は…ん、ごめ、ん…今日は、やめとく…っ」
キンケドゥは前立腺が擦れないようギリギリを緩く刺激してくる。こんな緩さでは足りない…欲しくなる。
しかしこれ以上、友人たちを待たせるのも気分が悪いので、申し訳ないが本日はドタキャンさせてもらうことに。
『あぁ、わかった。みんなにも言っておくよ。お大事にな』
「っん、ごめん、よ…」
アーサーの明るい声がチクリとくるが、こんな状態では遊びになんて行けない。頭の中はもう友人よりも兄が占めてきている。
電話を切って子機をソファの隅に置くと、シーブックは待ちきれないといったようにキンケドゥの抜き差しに合わせて腰を振った。
「お、いいのか?」
キンケドゥは変わらずニヤニヤしている。
「ん、今日は、遊ぶの断っ、たから…っ」
「そっか」
「だからぁ、ん、キンケドゥ…いっぱい、して…っ」
「シーブック…!」
シーブックが甘えモードだ…!
キンケドゥは思わず拳を握った。
友達と遊ぶのを断らせたのはちょっとだけ反省しているが、これで退屈な休日を可愛い弟と楽しく過ごせると思うとテンションはMAXだ。
では…とキンケドゥは一息で根元まで埋め込んだ。
「あぁ゙ああッ」
シーブックはビクンと跳ねて背をしならせた。
今度はしっかりと前立腺が擦れるよう抜き差ししてやると、ビクビクと身体を震わせて快楽を受け入れている。
「ぅあッ、ぁ、キンケ、ドゥ…っあぁ!」
「一度出すよ、シーブック」
「あっ!あ、ぁん、ナカ…ナカが、いぃ…っ」
一際強く腰を打ち付け始めたキンケドゥに、シーブックは喘ぎながら懇願する。
「もちろん」
キンケドゥは当たり前のように下腹部を押し付けてなるべく奥へと精液を飛ばした。
「あ、あぁ…キンケドゥの、熱い…」
恍惚とした表情でシーブックは熱い吐息をこぼす。
「まだ終わりじゃないよ、シーブック」
キンケドゥはシーブックの中から出ると、くったりとソファに突っ伏す弟の身体を起こして横抱きにすると、自室へと連れて行った。ベッドに寝かせたところに覆い被さり、軽く唇を重ねる。
「いっぱいシて欲しいんだろ?」
「うん…」
弟の艶やかな瞳に、キンケドゥは興奮した。
シーブックの足を抱え上げると、ヒクヒクと欲しそうにしている入口がよく見える。そこを指で撫で回すと、ピクンと反応が返ってくる。
「ヒクヒクしてる…」
ぐいっと左右に開くと、シーブックは恥ずかしそうに足を揺らした。
「ぁ…そんなに、開いて見ないでよ…」
「可愛いよ、シーブックのココ…こんなに欲しそうにヒクヒクして、お兄ちゃんを誘ってる」
弟の尻穴を眺めてうっとりする変態お兄ちゃん。シーブックは恥ずかしそうにするも、そんなお兄ちゃんをしっかりと見つめて言葉攻めにドキドキしている。
「ココにいっぱい、いれて欲しい?」
「んっ…うん、欲しい…キンケドゥの、いっぱい欲しい…」
キンケドゥは嬉しそうに笑うと、ヒクつくそこに猛る自身を押し込んでいった。
そして悦ぶシーブックを思う存分抱き、大事な休日を満喫したのだった。



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お電話中は、つっこみながら乳首いじりにしようか
最後まで真剣に悩みました。。

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