エンペラードラゴン・マスター
□2話(行ってきます)
1ページ/7ページ
キィ・・・・
「どうぞお入りください」
教会の裏にレンガでできた住居があり、リンは木でできたテーブルと椅子のある部屋へレンを案内した。
「今神父様は町のお医者様に行ってらっしゃるから安心してお入り下さいな」
「どうぞお掛け下さい」
「あ?ああ」
レンは木の椅子に座ってキョロキョロ見渡した。
「今お茶を用意しますね」
パタパタとリンは奥にあるドアを開けレンのいる部屋を出て行った。
(・・・・・なんだかな・・・話がまるで違うぞ・・まさか教会にいるなんて聞いてないし・・・;;俺達ドラゴンが教会苦手だってベル知ってるだろ;;)
(まっ・・俺みたいにエンペラードラゴンで力が強いと教会なんて屁でもないけどね♪)
(しかし・・・あのリンと他の人間の匂いはするが・・あいつらの匂いしないな・・・)
コンコン・・・・カチャ・・・
「お待たせしました。」
先程出て行ったドアからリンがトレーの上にティーポットとカップを持って入ってきた。
「どうぞ」
レンの前に入りたての紅茶がおかれる
「どうも・・・」
レンはカップを手に持って匂いをクンクンと鼻でかぐ・・今まで生きて来て話には聞いていたがお茶を出された事なんてなかったのだ。